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J2首位を走る札幌が証明。「昇格したけりゃCFとGKを揃えろ」

webスポルティーバ 8/16(火) 14:40配信

 J2リーグ第28節。首位に立つコンサドーレ札幌は、11位の横浜FCとニッパツ三ツ沢球技場で対戦している。

【写真】5年ぶりのJ1復帰を目指すコンサドーレ札幌

 J1昇格を目指す札幌は、武術でいう“後の先(ごのせん)を取る”という戦い方をする。5-2-3という守備的な陣形を作って(攻撃に転じるときは3-4-1-2)、手ぐすねを引いて相手のミスを誘い、かき出したボールに前線の3人がカウンターを仕掛ける。中盤でパスを回してテンポを作る、というボールゲームはほぼ捨てている。後ろに分厚さを、前に速さと力強さを入れることで、戦局を有利に動かす。

 その中で、躍動を見せているのはエースFWの都倉賢だろう。J2得点ランクでトップを争う30歳のストライカーは、この日も勝負どころに顔を出した。自ら切り込んで左足でシュートを放ち、左からのクロスをアシストしてバーに当たる展開を作り、FKでは滞空時間の長いヘディングで合わせて逆サイドまで飛ばした。しかし、スコアボードを動かせなかった。
 
 そして後半25分、相手CKからGK金山隼樹がボールをファンブル。体勢を崩してゴールを空にしたところを、横浜FCのFWに押し込まれた。GKは飛び出したら、必ずボールに触って収めるか、安全圏までクリアする必要がある。気の毒だが、失策であることは明白だった。

 結局、札幌はその1点に泣き、11試合ぶりに敗れた。

 しかし札幌はJ1昇格に向け、その勢いが極端に衰えることはないだろう。この夜の一戦には、彼らの今が凝縮されていた。

 欧州や南米各国では、2部リーグから1部リーグへの昇格を狙う条件として、一つの共通認識がある。

「ストライカーとゴールキーパーを揃えろ」

 なぜそうなるか、といえば、ロジックは簡単である。2部リーグでは戦術的、技術的に卓越した選手を各ポジションに揃えるのは難しい。トップリーグよりもミスが多く、消耗戦となるのが常。そこで、ゴールにもっとも直結するストライカーとゴールキーパーに投資するべき、という発想である。

 それはJリーグにも当てはまるだろう。昨季のJ1昇格チームは、ジュビロ磐田、大宮アルディージャ、アビスパ福岡。いずれも、ストライカーとGKが活躍していた。

 磐田はFWジェイが得点王に輝き、アダイウトンが得点ランク4位、GKカミンスキーは神がかっていた。大宮はムルジャが得点ランク2位、GK加藤順大もJ2屈指のセービングを披露した。そして福岡は途中加入のFWウェリントンによってプレーオフ出場権を得て、そのゴールによって昇格をもぎ取っている。GK中村航輔はシュートストップによって流れを引き寄せ、J2最高GKに値した。

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最終更新:8/16(火) 15:34

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