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岡崎慎司は先発で使うべき。開幕戦を落としたレスターの失敗

webスポルティーバ 8/16(火) 15:00配信

 昨季のプレミアリーグ王者レスター・シティが、昇格組のハル・シティにまさかの敗戦……と書き始めたいところだが、「敗れるべくして敗れた」印象はどうしても拭えない。ホームのハルが格段によいパフォーマンスを見せたわけではなく、アプローチも試合内容も凡庸だったレスターの敗戦に大きな驚きがなかったからだ。

【写真】レスターのラニエリ監督。選手の移籍や名スカウトの退団など、何かと騒がしいオフに

 この試合でクラウディオ・ラニエリ監督がピッチに送り出したのは、FWジェイミー・バーディーと新戦力のFWアーメド・ムサを2トップに据えた4-4-2。昨季のリーグ開幕戦で先発フル出場した岡崎慎司はベンチスタートを命じられ、チェルシーに移籍したMFエンゴロ・カンテの代わりは、クラブ生え抜きのMFアンディ・キングが務めた。

 ところが、このシステムがまったくと言っていいほど機能しなかった。

 その理由は、「カンテ退団の穴をいかに埋めるか」という策がまるで見えないことにある。昨季は前線からプレスをかけ、後方に控えるカンテがボールを奪取することでショートカウンターにつなげた。しかし、マンチェスター・ユナイテッドとのFAコミュニティ・シールド(※)に続いて代役に選ばれたのは、運動量の少ないキング。プレスをかけても中盤でボールを刈り取れず、ズルズルと自陣深くまで攻め込まれた。

※FAコミュニティ・シールド=プレミアリーグの優勝クラブと、FAカップの優勝クラブが対決するスーパーカップ。

 さらに、ボール奪取力が低下したことで、攻撃のダイナミズムも失った。もともと、レスターは気の利いたパスを配給できるMFがほとんどおらず、中盤の構成力に難のあるチームだ。それにもかかわらず、十八番のショートカウンターが使えないのだから、バーディーのスピードやMFリヤド・マフレズの突破力などの「個の力」に頼るしかなくなった。だが、追い打ちをかけるように、このふたりが揃って不振で、これでは攻撃が停滞するのも当然だった。

 前半から断続的にアップを行なっていた岡崎は、ピッチの外から次のように見ていたという。

「2トップのふたりが似たようなタイプで、サイドMFのふたり(マフレズとデマライ・グレイ)も同じようなタイプ。ドリブルする選手が多かったので、攻撃が単発になることが多かった。ロングボールにも意図がない。それがこぼれてチャンスになったりもするけど、たまたまの場合が多かった。相手のミスでチャンスになったのもあったし、ほんと単発でしたね」

 その岡崎のベンチスタートも、レスターのパフォーマンスに響いた。

 速さが自慢のバーディーとムサは、ふたりとも最前線に張りっぱなしで、中盤に降下して縦パスを引き出す動きがほとんどない。そのため、最終ラインや中盤でボールを回していても、パスの出しどころがないのだ。狙いの見えない横パスばかりで、縦パスで変化をつけられなかった。

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最終更新:8/16(火) 15:35

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