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骨髄移植のドナー体験記 --- 生島 勘富

アゴラ 8/16(火) 16:30配信

軽い気持ちで骨髄バンクに登録していたのですが、先日、私と適合した患者さんが見つかり、骨髄を提供しました。珍しい体験なので実際どんな手術になるのか、盆休みの暇ネタとして書いてみたいと思います。

■骨髄移植(造血幹細胞移植)とは

白血病などの重い血液の病気に対し、骨髄などに含まれる造血幹細胞を移植するものです。
HLA型と呼ばれる血液の型が一致することが必要で、兄弟間では4分の1の確率で一致しますが、非血縁者間では、数百から数万分の1の確率でしか一致しません。
HLA型が一致すればいわゆる血液型(ABO型)は違っても移植でき、もし、ABO型が違うドナーの造血幹細胞を移植した場合、患者さんのABO型は、ドナーのABO型に変わってしまうそうです。

また、患者さんは、移植の日程が決まると、抗癌剤と放射線照射で体中の白血病に侵された造血幹細胞を死滅させます。このときに浴びる放射線量は120,000mSv前後(体格や症状によって異なる)と、50%致死量の3倍も浴びます。
しかし、それほどの放射線を浴びて完治した後に、自然妊娠された方もいるそうです。
血液型による性格診断も、放射能怖い病も、科学的におかしいことが分かりますね。
放射線については、既に十分に研究されていて、福島原発事故程度の放射線では何も起きるはずがないのです。

それはともかく、患者さんは体中の造血細胞が死滅した状態で私の骨髄を待つことになり、もし、「私の骨髄が届かない」となると、患者さんは大変危険な状態になりますから、弁護士立ち合いの元で同意書にサインを求められ、それ以降はドナーを辞退することは許されません。

骨髄の提供は、ドナーの完全な自由意思でなくてはならず、お互いが特定されないようになっています。ですから、同意書にサインするまで患者さんの情報は一切知らされません。しかし、同意書にサインした後、もし、知りたければおよその年齢と性別は知らされます。また、1年間の間にお互いが特定できない内容で2回までの手紙のやり取りができます。(骨髄バンク事務局のチェックが入ります)

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最終更新:8/16(火) 16:30

アゴラ

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