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10ーFEETが語る今の音楽業界「バンドにとってすごくいい時代にきてると思う」(前編)

ローリングストーン日本版 8/16(火) 17:00配信

人それぞれとはいうものの、多くのアーティストが年間でアルバム1枚、シングル数枚というペースでCDをリリースするなか、10ーFEETは前作のアルバム『thread』から約4年ぶりにシングル『アンテナラスト』を発売した。

10ーFEET、4年ぶりに発売したシングルを「テンションが高くないと始まらない」(後編)

「止まっている感じはしなかった」とメンバーがインタヴューで答えているとおり、ライヴは頻繁に行っていたし、彼らはずっと走り続けてきたのだろう。今の時代感とともに、この渾身の1枚について語ってもらった。

―いきなりで何ですが、こんなに間が空いてレーベルとの契約的に大丈夫なんですか?(笑)

NAOKI:(レーベル担当者に向かって)大丈夫なんですよね? 僕らの口から大丈夫とは言えない(笑)。

レーベル担当者:大丈夫だから、今この場があるんだと思います(笑)。

TAKUMA:仮に大丈夫じゃなかったとしても、シングルで利益を回収してからじゃないと契約を切れないと思う(笑)。

―リアルだ(笑)。

NAOKI:で、僕らは回収する以上の結果を出して、首の皮をつなげていくっていう(笑)。

―ますますリアルですね(笑)。契約とは別に、リリースのない4年間というのは、メンバー的にはどうなんでしょうか? フェスで10ーFEETを観ない時はないし、ライヴバンドとしては日本屈指になった一方、新曲がないということに対する焦りとか・・・。



TAKUMA:ライヴをガツガツやっていたから、焦りはなかったですね。しかも、この4年間も作曲活動はずっとしていたんです。リリースに至ってないだけで、何曲かできていましたし。なので、僕ら的には止まってる感じはしなかったです。周りの人はめちゃくちゃ心配していましたけど。"このまま消えんの?"みたいな(笑)。ROTTENGRAFFTYのKAZUOMI(ギター/プログラミング)は"もう、このまま消滅してしまうんじゃないの?"とか言ってたし、ほかにも"もしや消え方を探してんのか? 大丈夫?"とか(笑)。その度に"大丈夫。曲できてんでー"って言う繰り返しで(笑)。そんなわけで、僕ら的には止まってる感じはなかったんですけど、リリースできてないことは、意識してました。

―なるほど。

TAKUMA:でも今回のレコーディングに関しては、自分たちの中で"これや!"っていうのができなくても、その中でベストな曲を出そうと決めてたんです。今あるライヴのセットリストとか、これまでの音源を経て、次に出すべき音源がどういうものであるかは、曲ができた時にわかると思ってたんですね。それで、割といい曲ができてレコーディングしてたんですけど、さらにベストなものを探して、追加でもう1曲録ることにしたんです。で、その曲の作曲兼レコーディングの行程が進んでいくにつれて、"あ、これやな"って思えて。その時、あまり時間なかったんですけど、みんなで集中して仕上げたのが『アンテナラスト』で。それで無事リリースするに至ったんですけれども、この曲ができなくても何かしらは出していたと思います。いろんな表情の違ういい曲ができあがっていたんで。

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最終更新:8/16(火) 17:00

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