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オリンピックで痛感「今どきの若者は・・・凄い」

JBpress 8/16(火) 6:10配信

 リオデジャネイロオリンピックでは、日本選手のメダル獲得ラッシュが続いている。かつて年配者から、「最近の若い奴は・・・」ということが言われた。もちろん、これに続くのは否定的な言葉だ。このように年寄りが若者のありようを嘆くというのは大昔からあった。

 ただ最近、このような言葉を聞くことが少なくなったように思う。私は昭和23年(1948年)生まれの典型的な団塊の世代なのだが、この世代が高齢者の中心になってきたからかもしれない。戦後の焼け跡から経済を復興させ、高度経済成長を実現してきたのは、団塊の世代より10年から30年前の世代である。この世代には、高度成長を成し遂げたという自負心があった。バブル経済の時にも、団塊の世代はまだ中心にはいなかった。

 団塊の世代が、日本の政治や経済の中心的な位置に座るようになったのは、バブル崩壊後の長い低迷期であった。だから強い自負心を持てないのかもしれない。

■ 若いときからの留学が増えている

 話がいきなり横道にそれてしまった。オリンピックを見ていて一番に感じたことは、「最近の若い人は凄い」ということだ。

 我々が若いときには、外国人を見ただけで気おくれしていたものだ。今から25年前、東京で世界陸上選手権があり、見に行った。観客席には、多くの外人もいたのだが、足の長さ、腰の位置の高さを見ただけで、「こんなのに勝てるわけがない」と思ったものである。

 それが今の若い人たちは、10代で海外にスポーツ留学する人が増えてきた。銅メダルを獲得したテニスの錦織圭選手や卓球の水谷隼選手らがそうだ。錦織選手などは、インタビューも英語で堂々と答えている。気おくれなど、微塵も感じない。

 この言葉の壁を乗り越えることが、世界の舞台で活躍するためには不可欠である。水泳選手なども、片言か本格的かは知らないが、気軽に外国の選手と会話している様子がテレビでも映し出されていた。

 海外のサッカーチームに所属する日本人選手も英語やドイツ語、イタリア語、フランス語などを流暢に話している。だからこそ活躍できるのであろう。会話ができないようでは、それだけで大きなハンディキャップになる。

 大相撲には、モンゴルやジョージア、ブラジルなど、多くの国から若者が入門している。日本に来た時に日本語を喋れる人は誰一人としていなかったはずだ。それが激しい稽古をしながら、否応なしに日本語を覚えていったのである。日本語を喋れない外国人力士など一人もいない。大変な努力をしたはずである。だからこそ活躍できるのだろう。

 残念ながらゴルフや野球では、インタビューにいまだに日本語で答えている選手が多い。例外は、ゴルフの宮里藍選手ぐらいだ。ニューヨーク・ヤンキースで活躍し、最後の年にワールドシリーズでMVPを獲った松井秀喜選手が、日本語でインタビューに答えていたのには、正直がっかりした。

 どのスポーツでもそうだが、世界で活躍するためには、英語の会話能力ぐらいは身につけてほしいと思う。それが活躍の基礎にもなると思う。

■ 男子ゴルフで棄権者が相次いだのは残念だった

 112年ぶりにゴルフがオリンピック競技に復活した。日本は、世界ランク上位2人が出場できることになったのだが、その上位2人の松山英樹、谷原秀人選手が辞退したため、池田勇太、片山晋呉の2選手が出場した。それぞれ21位、54位という成績に終わった。

 不可解だったのは日本ゴルフ協会の対応だ。強化委員長にプロゴルファーの倉本昌弘氏、ヘッドコーチに同じく丸山茂樹氏を選任した。だがこの2人は、松山選手らがオリンピック出場を辞退したことに対して「残念だ」とは述べたが、「事情は理解できる。仕方がない」と簡単にそれを認めてしまったのだ。

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最終更新:8/16(火) 10:35

JBpress

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