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蓮舫有利でも出馬を模索 前原誠司の華麗なる変節

週刊文春 8/17(水) 12:01配信

 蓮舫代表代行(48)が有利な情勢となっている9月の民進党代表選。対抗馬として出馬を模索しているのが、前原誠司元外相(54)だ。

 10日夜、都内のホテルで前原氏は細野豪志前政調会長、旧維新の党代表の松野頼久氏らと会談した。岡田克也代表の退任表明で号砲が鳴った代表選は、いち早く蓮舫氏が出馬表明し、現執行部や野田佳彦前首相のグループらがバックについている。前原氏としては、「反主流派」の細野派と維新系を糾合し、勝負を挑もうというわけだ。だが、細野氏は蓮舫氏の支持に回ることを示唆した。

「前原氏は、前回の代表選では出馬を見送り、細野氏を支持した。今回は、その貸しを返してもらうつもりです。ただ、細野派の若手議員たちは、『前回の支援は形だけだった』と不満を漏らしており、前原氏支持でまとまる空気ではありません」(細野派議員)

 そもそも前原氏の苦境は、自らのグループが、10人程度の小所帯になってしまったことに始まっている。立候補に必要な推薦人20人を集めるため、9日には旧社会党系グループを束ねる赤松広隆氏、翌日には大畠章宏元経産相とも会って支援を要請した。

「バリバリの保守派として知られる前原氏ですが、左派にも手を伸ばしている。選挙戦の争点に掲げるはずだった共産党との選挙協力も条件付きで認める方針に転換しています」(民進党関係者)

 そんな中、救いの手を差し伸べているのが、小沢一郎生活の党代表だ。

「実は10日の会談に同席していたのが、小沢氏の側近で知られた松木謙公氏です。旧維新には、小沢系の議員がいて、松木氏はそのまとめ役なのです」(同前)

 前原氏と小沢氏と言えば、旧民主党時代、犬猿の仲で知られた。

「分裂の挙句、野党に転落した両者は、経済人の仲介で会うようになった。前原氏は『小沢さんはすごい。小沢さんとの関係をもっとうまくやるべきだった』と周囲に語っている。ただ、一方で前原氏を支えてきた議員からは、『小沢さんといい、共産党との選挙協力といい、保守を気取りながら、実は定見がないのではないか。“魂”を売って負けたら次がない』との懸念の声があがっています」(同前)

 周囲に「ラストチャンス」と洩らしているという前原氏。代表選出馬も“言うだけ”で終わってしまうのか。


<週刊文春2016年8月25日号『THIS WEEK』より>

「週刊文春」編集部

最終更新:8/17(水) 12:06

週刊文春

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