ここから本文です

ヤクルト山田の大記録達成に水を差す?「痛恨の一球」

週刊文春 8/17(水) 12:01配信

 前人未踏の2年連続トリプルスリーという偉業を射程圏内にしていたヤクルト・山田哲人内野手(24)が10日、故障で登録を抹消された。山田が故障で登録抹消されるのは初めてのこと。

 この故障は7月30日に行われた巨人戦、9対0で巨人リードで迎えた第4打席で、田原誠次投手から受けた背中への死球が原因だった。山田はその後もフルイニング出場を続けていたが、8月9日の中日戦前の打撃練習中に「ブチッときた」。

 試合には出場したが、結局、途中交代。セ・リーグで継続中の記録としては最長だったフルイニング出場が316試合で途切れた。翌10日のMRI検査で“左第八肋骨骨挫傷”と診断された。

「山田は、評論家に言わせると“避け方が上手い選手”。当たっても致命傷にならないタイプ。だけど、あの死球のときは倒れこんで、息ができず、しばらく動けなかった。『人生で初めての息苦しさだった』と言ってましたからねぇ……」

 こう語るスポーツ紙デスクは、次のように指摘する。

「当時、ヤクルトは中軸の川端慎吾、畠山和洋らがケガで離脱し、山田にマークが集中していた。その結果、この試合を挟んでチームは7連敗、山田の打率も1割3分台に低迷。死球を受けてからは、その後の試合で守備でアウトカウントを間違える凡ミスが出るなど、今思えば、痛みで集中できなかったのでしょう」

 欠場するまでの成績は、打率3割2分9厘(リーグ2位)、33本塁打(同2位)、84打点(同1位)、27盗塁(同1位)と、四冠王までも視野に入っていた。

「巨人の田原は球がすっぽ抜けることがある投手だし、もちろん不可抗力です。ただ、今後の山田の成績によっては、あの一球が大記録達成に水を差した、となりかねないのも事実です」(同前)

 だがベテラン記者からは、こんな声もあがる。

「山田は確かに凄いが、他球団もいいようにやられすぎ。インコース攻めが厳しいといっても、本気でぶつけにいっていた昔に比べれば、それほどでもない。選手の安全に配慮するフェアな時代になったということでしょう」

 一方の巨人は問題の試合後、10試合で7勝と快進撃。何とも皮肉な結果となった。


<週刊文春2016年8月25日号『THIS WEEK』より>

「週刊文春」編集部

最終更新:8/17(水) 12:06

週刊文春

記事提供社からのご案内(外部サイト)

週刊文春

文藝春秋

12月8日号
12月1日発売

定価400円(税込)

~『ユニクロ帝国の光と影』
ジャーナリスト横田増生の渾身ルポ~
<ユニクロ潜入一年>

【緊急特集】医療・健康の「常識」「非常識」 ほか

なぜ今? 首相主導の働き方改革