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熊本に600年伝わる山鹿灯籠まつり、廃食油が活躍

オルタナ 8/17(水) 11:00配信

熊本県山鹿市に平安時代から伝わる「山鹿灯籠まつり」が8月15-16日の2日間、20万人近い人を集めて開かれた。今年は祭りの行列に使う「たいまつ」の燃料に、市内の女性有志グループが集めた廃食油(家庭での使用済み食用油)を利用し、より環境に配慮した祭礼となった。(オルタナ編集長・森 摂)

山鹿灯籠まつりは、第12代景行天皇が熊襲征伐で山鹿に差し掛かった時に濃霧に見舞われ、地域民がたいまつを掲げて一行を招き入れたという故事に端を発する。今から600年前の室町時代応永年間に、さまざまな灯籠を掲げる方式が定着したという。

クライマックスは、浴衣姿の女性1000人が会場で輪になり、踊りを披露する「千人灯籠踊り」だ。女性たちは頭に紙細工の灯籠を乗せ、会場のライティングが赤や青に変化する中で幻想的な踊りを繰り広げた。

これに先立ち、菊池川から景行天皇を迎えた故事にならい、古代人に扮した男性200人がたいまつを掲げて市中心部の神社まで練り歩く「たいまつ行列」が行われた。このたいまつの燃料は、以前は灯油だったが、今年は廃食油から精製した油燃料が使われた。

熊本市に本社を置く「自然と未来」(星子文社長)が「女性ネットワークやまが」に呼びかけ、地域の女性たちが廃食油110リットルを集め、そこから「リーゼル」(高精製度のバイオディーゼル)100リットルに精製した。

中嶋憲正・山鹿市長も「短期間で地域から大量の廃食油が集まったことに驚いた。これからも、より環境にやさしい燃料を、たいまつに使ってもらいたい」と期待を寄せていた。

最終更新:8/17(水) 12:44

オルタナ

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