ここから本文です

いよいよ9月スタート!「茨城県北芸術祭」の見どころを紹介します。

Casa BRUTUS.com 8/17(水) 16:00配信

「海か、山か、芸術か?」をキャッチフレーズに開かれる『KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭』。

自然とテクノロジーが調和するエリアに国内外から話題のアーティストがやってきます。9月17日の開幕まであと2か月、ひと足先に見どころをご案内しましょう。

『KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭』は9月17日から11月20日まで、日立市や常陸大宮市など、茨城県北部の6市町で開かれる芸術祭。森美術館館長の南條史生が総合ディレクターを務めている。開催エリアは広さ約1650平方キロメートル、東京都23区の2.6倍という広大なもの。東京から車や電車で2時間程度の距離だ。そこに約100の作品やプロジェクトが展開される。

この芸術祭を楽しむコツはまず、茨城県北の自然を存分に味わうこと。ここは「袋田の滝」や「竜神峡」などで有名な山の景色と、雄大な太平洋の海の景色の両方が楽しめるおトクなエリアなのだ。そこに現れる現代アートが移り変わる大自然の表情をより一層引き立てる。

たとえば海辺に空が落ちてきたようなアートはイリヤ&エミリア・カバコフの野外彫刻作品。11m四方の巨大な“空”が海岸に置かれているのだ。いつもは見上げている空が足下に現れて、カバコフらしいファンタジーを感じさせる。

フィンランド出身のテア・マキパーの作品は大型バスにビオトープを設えたもの。「現代の『ノアの方舟』です」とマキパーは言う。

芸術祭開催エリアは科学技術研究の最先端を行くつくば市にも近く、日立鉱山など明治時代から日本の近代化を牽引してきた施設も多い。ということでテクノロジーを活用したアートにも注目だ。AKI INOMATAは3Dプリンタでマンハッタンなどの都市のミニチュアを作り、CTスキャンでコピーしたヤドカリの殻にくっつける、という作品を発表した。世界の大都市を背負ったおしゃれなヤドカリが出現する。

テーマソングを手がけるやくしまるえつこは微生物のDNAを合成、そのDNA配列で音楽を作り、世界に配信する。バイオテクノロジーと音楽が融合して、聞いたことのないメロディーが生まれるはずだ。

最近見直されてきているのが、人と人をつなげるアートの力。アートのおかげでものの見方や人との関わり方に新しい側面が見えてきて、これまでにない関係性が生じることがある。力石咲は何でもニットで包んでしまうアーティスト。今回も街路樹などを包む予定だ。見慣れた街の光景に違和感をもたらして、人と街とのコミュニケーションを作り出してくれる。

北澤潤は空き店舗を「リビングルーム」に変えるというアートプロジェクトを展開している。空き店舗に家具や日用品を持ち寄って“居間”を作る。人々がそれらを物々交換することで居間のインテリアは少しずつ変わっていく。物々交換するために人が集まり、既存のものとはちょっと違うコミュニティが生まれるのだ。

1/2ページ

最終更新:8/17(水) 16:00

Casa BRUTUS.com

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。