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オーディオ100年の歴史が変わる!?最新フルデジタル/3Dプリントのヘッドフォンが登場

@DIME 8/17(水) 18:10配信

スマートフォン、そしてハイレゾで勢いづくヘッドホン・イヤホンブーム。そんなトレンドの真っ只中で、最新のマニアックな製品が集うイベントに位置づけられるのがフジヤエービックの主催で東京・中野で開催される「ポータブルオーディオ研究会」だ。7月30日に開催された会場内で見つけた、ポータブルオーディオ研究最先端のトレンドを紹介していこう。

■カーオーディオのクラリオンから”フルデジタルヘッドホン”が登場!?

「ポータブルオーディオ研究会 2016夏」で最大のニュースとなったのが、カーオーディオで知られるクラリオンが同社初のフルデジタルサウンドヘッドホン『ZH700FF』(約14万円)発表したことだ。

 まず、このフルデジタルサウンドヘッドホンとは、クラリオンが車載用で2012年より製品を展開する、フルデジタルオーディオの「Dnote」をヘッドホンに応用した技術。

 デジタル信号のまま直接ヘッドホンに入力し、ボイスサーキットと呼ばれるコイル部を直接駆動させる仕組み。発表会では「オーディオ100年の歴史を変える」と豪語する、画期的な再生方式だ。

 音声信号は192kHz/24bitまでのハイレゾ対応で、音声信号入力はPCやスマートフォンのUSB端子と光デジタルとデジタル入力のみ。

 実際に『ZH700FF』のサウンドを体験してみると、まず普通の高級ヘッドホンらしいサウンドを確保した上で、音調はピュアな原音志向。音をダイレクトに入力するため音の刻みや瞬発力に優れる作りは、一般的なヘッドホンと比べて有利になる。

 クラリオンという新ブランドのヘッドホン参入、車載で培った技術の投入、そしてフルデジタルと今後の注目ブランドになること間違いナシだ。

■AKGのハイエンドや3Dプリンタ製作の4000ドルのイヤホンなど高級機も多数登場

 イヤホンの新製品は、国内外ともにモデル数が急増している。

 まず近々では、8月上旬に発売予定のオーストリア発・AKGの『N40』(同社直販サイトで税別4万5880円)が最注目モデル。欧州の名門ブランドでありながら、日本で人気の先行している「ハイレゾ」の基準を満たす40kHzのスペックに準拠しているのだ。

 AKGの最上級機にして最高傑作である『K3003』の弟分モデルとも呼べる機種で、BAドライバーとダイナミック型ドライバーのハイブリッド構成に対応。リケーブル、フィルター交換対応の作りもマニアックだ。

 自然に伸びやかな、AKGの最上級のサウンドも継承しており、高級イヤホンの新定番になりそうだ。

 最高級イヤホンでは、日本メーカーのfinalが展示した、3Dプリンタを使って製作されるチタン製イヤホン『LAB II』が目を引いた。限定300個で9月にも発売されるモデルで、価格は世界共通で4000ドル(日本円40万円以上)。見た目にも独特の筐体はメッシュ構造のチタン製で、音が抜けるフルオープン型タイプとなっている。

 実際にそのサウンドを体験すると、イヤホンで聴いているのを忘れる自然な響きで、ハイエンドモデルイヤホンとして注目だ。

 6月発売済みの製品だが、特にバンド経験があればその名を聞くと血湧き肉躍る「FENDER」ブランドのイヤホンも出展されていた。ラインアップは『DXA1』『FXA2』『FXA5』『FXA6』『FXA7』の全5機種で価格は1万円台前半~6万円と幅広いが、楽器メーカーとイヤホンメーカーの接近を印象付けられる。

■ポータブルオーディオには”手作り”の趣味も健在

 最後に「ポータブルオーディオ研究会」らしい出展も紹介しよう。ポータブルオーディオの趣味性で面白いところは、ハンドメイドで製作したハードウェアが多数存在するところ。

 ティアックの出展するブースでは同社が扱うドイツのbeyerdynamic社が1月に発売した、『beyerdynamic CUSTOM STREET』を利用したカスタムプレートを出展している。

 このモデルの特徴は何よりもメーカーがカスタムパーツとして16種類のデザインカバープレートを同梱して、購入後すぐに自分にカスタマイズできることだが、ユーザー製作によるキャラクターを配したプレート等も出展。自分好みに作るのがポータブルオーディオ、という趣味の世界を追求している。

 全く異なる方向性で「カスタム」を提供していたのが、SoundPotionによるアンプ回路別のポータブルアンプ(各3万円)の出展。

 なんとハンドメイドで製作されるだけでなく、アンプ回路のパターンを複数サンプルで用意し、ユーザーが指定したパターンの回路を組み上げてくれるというものだ。

 ヘッドホンの見た目も、サウンドも自分でカスタムしてつくり上げる…ポータブルオーディオの趣味の世界は、本当に奥深い。

取材・文/折原 一也

@DIME編集部

最終更新:8/17(水) 18:10

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