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白井健三がリオで見つけた目標 「6種目やる。航平さんに追いつきたい」

webスポルティーバ 8/17(水) 14:40配信

 白井健三、19歳。初めてのオリンピックは金メダルひとつ、銅メダルひとつという素晴らしい結果を残した。ただ、得意なゆかで結果を残せなかったことは意外だった。団体の活躍から中5日で行なわれた、体操男子種目別ゆか。最後のひとりを残した7番目に登場した白井は、最初の連続技を慎重に決めると、2本目の”リ・ジョンソン”の着地を一歩後ろに弾むだけに抑えた。

【写真】満面の笑みの白井健三(左)と、「健三も人間だったんだな」と話した内村航平(右)

 すでに演技を終えていた6名の中の最高得点は、マックス・ウィットロック(イギリス)の15.633点。団体決勝では16.133点を獲得していた白井にとっては、造作ないもので、普通にやれば金メダル獲得が確実な状況だと、誰もが確信していた。

 だが種目別での演技は何かが違い、いつもより高い緊張感に包まれて演技を続ける中、ミスが目立った。結局その得点は、難度を示すDスコアこそ団体戦と同じ7.6点だが、実施のE得点は0.734点低い7.766点。合計は15.366点の4位と、優勝どころかメダルにさえ手が届かなかった。

「緊張したというより、予選でやってしまったラインオーバーを意識し過ぎてしまいましたね。手前で技を終わらせ過ぎようとしたというか……。今日はほとんどが(着地が)内側に動いているので、ラインを気にし過ぎるという心の小ささが出たのかなという感じです。予選は攻め過ぎたところがあったけど、団体では修正できていたので自分の中では『もう大丈夫かな』と思っていました。でもやっぱり、心の奥の方では予選の修正をし切れていない自分がいて、それが顔を出してしまったと思います。自信はあったんですけど、”心の底”は自分に正直だったという感じですね」

 白井はケロッとこう話した。そして「悔しがっても明日いい演技ができるわけではないから、跳馬もあることに感謝して気持ちを切り換えたいです」と前向きに最後の跳馬への決意を語った。

 自分が何をできて何ができなかったのか、ということをしっかり分析し、それを何の躊躇もなく受け入れる。それが彼の競技に対する基本姿勢なのだろう。

 そして翌日には「昨日ゆかが終わってから、ぜんぜん悔しくないと航平さんに言ったら、『自分が悔しくなければそれでいいよ』と言ってくれたので、割り切って今日の跳馬に向かえました」と話す。

 種目別跳馬に出場した白井は、1本目にDスコア6.4点の”伸身ユルチェンコ3回半ひねり”に挑戦し、着地で左足を前に大きく踏み出したものの、ライン内で収めて初成功させた。得点は15.833点を獲得。そして2本目はDスコア5.6点のドリックスを跳び、15.066点を獲得した。2本平均得点は15.449点で1位に入り、続く選手たちの演技を待つだけとなった。

 結果的に優勝のリ・セグァン(北朝鮮)と、2位のデニス・アブリャジン(ロシア)には得点を上回られたものの、跳馬のレジェンド、マリアン・ドラグレスク(ルーマニア)とは平均得点で同点に。しかし、2本中高得点だった方の得点で白井が上回り、銅メダル獲得を決めた。

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最終更新:8/17(水) 19:32

webスポルティーバ

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