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テスラの電気自動車「モデルS」で安藤忠雄建築を訪ねる

GQ JAPAN 8/17(水) 21:11配信

早朝に尾道を発ち、しまなみ海道を駆け抜けさらに西へ。テスラの電気自動車「モデルS」とのロングドライブ2日目は四国・松山をめざす。今宵の宿は、瀬戸内の海と緑に包まれたスモールラグジュアリー「青凪」。建築家・安藤忠雄氏が手掛けた“アート作品”にステイする。

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ガソリン代0(ゼロ)円のテスラ旅の2日目。モデルSは夜の間に充電されたので、ほぼ満充電で1日がはじまる。2日目のルートを考えれば十分すぎるエネルギーだろう。クルマはしまなみ海道で瀬戸内を渡る。芸予諸島の島々を縫うように建設されるその橋は全長46.6km。各所に絶景もあって、ドライブには適した道といえそうだ。

テスラの走りはあいかわらず好調で、というか慣れてきたので、太いトルクがグイグイとクルマを前へ進める感覚に快感を覚えるようになった。シートに押し付けれるGフォースはものすごく、12気筒の600馬力スーパーカーに匹敵する。

そんな快感を満喫したあとは、前日同様、前車追従型のクルーズコントロールで高効率ドライブ。きっとこの走りであれば、高速渋滞の現況ともいわれる“サグ(ドライバーが気づかずに上り坂になっている場所)”も問題視されないだろう。みなが一定速度で走れば小仏トンネルも“渋滞の名所”ではなくなるはずだ。

しまなみ海道を渡りきって四国に上陸すると、今治市に着く。言わずもがなタオルの街だ。一度取材で訪れたことがあるが、タオルビジネスは奥深く、侮れない……。そこから松山の瀬戸内リトリート青凪までは、海沿いの196号でも、山間の317号でもアプローチできるが、時間があれば海沿いが気持ちいいであろう。当然我々は海沿いを選んだ。

2日目の宿、瀬戸内リトリート 青凪は、その名のとおり知る人ぞ知る隠れ宿だ。“リトリート(Retreat)”には隠居という意味と同時に隠れ家を指す。興味深いのは、世界的な建築家、安藤忠雄氏が手がけた建物であること。お馴染みのコンクリート製建造物が、自然の中に当然現れる。しかも調和して。

つまり、まわりの環境を含めすべてがアート化しているのだ。この空間を目前としただけで、ここへ来た価値はあるだろう。もしアナタが地中海美術館やベネッセハウス、淡路夢舞台を訪れたことがあるなら、ここに足を運ばないわけにはいかない。

青凪は館内もまたアートスペースになっている。エントランスからはじまる導線にもそれが散りばめられる。コンクリートとガラス、そしてインテリアの組み合わせは絶妙だ。チェックインは通常のレセプションカウンターはなく、寛ぎの空間に置かれたテーブルセットで行う。非日常のはじまりである。

部屋はオールスイートで、全7室。ルームタイプは4つに分けられるが、どれも空間をうまく利用した余裕のスペースに満ちあふれているのが特徴。今回ステイした部屋もそうで、リビングもベッドルームもバスルームもこじんまりしたところはない。館内には屋外プールも“ケーヴ”と呼ばれる屋内プールもあるが、部屋でボーッとしていたくなる。

食は壁一面を滝のように水が流れる景色を見ながらのレストランスペースでとる。季節感たっぷりの地のモノが先付けから順序よく運ばれる。誰もが盛りつけから皿の選択までシェフのこだわりを感じることだろう。建物に負けないアートな世界が繰り広げられる。

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最終更新:8/19(金) 21:30

GQ JAPAN

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