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メルセデス・ベンツ新型Eクラスを試乗──自動運転で一歩先を行くクルマ

GQ JAPAN 8/17(水) 22:21配信

いま最も進んでいる乗用車に興味ないだろうか。自動運転の分野でいうと、メルセデス・ベンツの新型Eクラスだ。先行車に自動で追随するのはもちろん、車線変更も自動なのだ。

【フォトギャラリー:新型メルセデス・ベンツEクラス】

メルセデス・ベンツの新型Eクラスは2016年7月に日本発売が開始された。日本法人であるメルセデス・ベンツ日本(MBJ)が「未来型Eクラス」という惹句をかかげるとおり、「完全自動運転にさらに近づく」技術が数多く盛り込まれている。世界初の技術もあり、メルセデス・ベンツの意気込みを感じさせる内容だ。

同時にクルマとしての出来のよさも特筆すべきものがある。ご存知のようにEクラスはSクラスとCクラスの中間に位置づけられたモデルだ。9代目になるという新型はホイールベースが従来より65mmも延長された。全長4930mmの車体とあいまって、後席もリムジン感覚で乗っていられる広さである。いっぽう走りの質感は高く、感心するほどの安定性が印象的だ。

まず日本で発売されるのはメルセデス・ベンツE200アバンギャルド、およびE200アバンギャルドスポーツだ。2リッター4気筒エンジンに9段オートマチック変速機の組み合わせ。後輪駆動となる。同じエンジン搭載でフルタイム4輪駆動のE200 4MATICアバンギャルドも導入される。乗ったのはE200アバンギャルドスポーツ(727万円)。ベースグレードのE200アバンギャルド(675万円)も装備的に不満はなさそうだけれど、スポーツではホイールリム径が19インチへと上がり、ブレーキにはフロント側にドリルドディスクがおごられる。見た目はフロントのエアダムが少し深くなり見較べるとスポーティな雰囲気がより濃い。

操縦すると、これ2リッター?というほどのパワフルさと、同時にメルセデス車の美点を継承していることに感心するのだった。

メルセデス・ベンツE200アバンギャルドスポーツのエンジンは、1991ccの4気筒。最高出力は135kW(184ps)で、最大トルクは300Nmとなる。走り出しからじつにスムーズで、途中からの加速も気持ちがよい。2000rpmあたりから眼にみえてぐんぐんと加速し、スムーズに吹け上がる感覚はガソリンエンジンの美点である。

静かなエンジンであることも特徴的で、アイドリングはほぼ無音と思えるほど。回転が上がっていくときも耳ざわりなノイズ(とバイブレーション)は感じられず上質感がたっぷりある。メルセデス・ベンツ車は安定感が強いが、それでいて運転していて飽きない。その理由のひとつが、エンジンフィールのよさなのではないかと思われる。

もうひとつの魅力はステアリングホイールを切ったときの動きだ。メルセデス・ベンツ車のよさはワインディングロードで顕著に表れるのだけれど、それは車体の動きがじつに安定しているからだ。

ステアリングホイールを早い速度で切り込んでも車両は不安定になることなく、じわっと一定の速度でロールしていく。ゆえにドライバーは不安なく早いペースでとばすことができる。高速道路の不整路面でステアリングホイールに影響が出ないのと同じで、どんな道でも変わらない。それがメルセデス車のポリシーであり、新型Eクラスはそのよさをきちんと備えている。

車線がはっきりしない路面でも先行車に自動で追従しコースから逸脱しないように自動でステアリング操作を支援する。さらにウィンカーレバーの操作のみでステアリングホイールから手を離していても安全確認をしながら自動で車線を変更する。実際に経験すると驚くほどだ。自動車庫入れだけでなく、最新の自動運転技術も新型Eクラスの特徴ということがよくわかる。

伝統と革新という言葉があるけれど、新型Eクラスはまさにその両方のいいところを持っている。驚くべきセダンだ。このあと、さきに触れたように同じ2リッターエンジンの4MATIC(698万円)、2リッターディーゼルの220dアバンギャルド(698万円~)、パワフルな2リッターエンジン搭載のE250アバンギャルドスポーツ(756万円)、3.5リッターV6のE400 4MATICエクスクルーシブ(988万円)とラインナップが拡充していく。

迷うところだが、いまのところE200アバンギャルドスポーツに不満は感じられない。選んで損はないだろう。

文・小川フミオ

最終更新:8/17(水) 22:21

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