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尖閣に迫る中国、日本はどう対応すべきか

JBpress 8/17(水) 6:10配信

 8月に入ってから、尖閣諸島(沖縄県石垣市)海域で中国による威圧的行動が急速にエスカレートしてきた。

 武装した中国海警の艦艇が頻繁に日本領海に侵入してくる。本来ならば立ち入る際に日本の了解を得るべき尖閣周囲の接続水域にも、十数隻の武装艦艇が連日のように入ってくる。しかも、数百隻という「中国漁船」を従えている。まさに日本の権益を二重三重に踏みにじる行動である。

 中国のこうした行動は一体何を意味するのか。日本はどう対応すべきなのか。そして、日本の同盟国である米国はどう受け止めているのか。その点についての見解を、中国の海洋戦略について研究している米国の4人の専門家たちにワシントンで質問してみた。

 結論を先に述べるならば、専門家たちは誰もが、中国の今回の動きは単に尖閣奪取にとどまらず、東シナ海全体で覇権を確立する野心的な目標への新たな展開だと口を揃えた。

■ 米国は軍事衝突を抑止する役割を担っている

 今、米国の首都ワシントンはなんとも奇妙な空気の中にある。真夏だから当然暑いし、休暇をとって遠出をしている人たちも多い。人や車はふだんよりもずっと少ない。一方で大統領選挙の本選が近づき、目に見えない高揚感が街を包みつつある。選挙キャンペーンはもちろん全米各地に及ぶが、政治の中心地ワシントンでもさまざまな選挙関連のイベントが開かれている。

 ワシントン市民の関心が大統領選に向けられているのに対し、もはや過去の人となりつつあるのが現職のオバマ大統領だ。任期満了が近づいたオバマ政権はもう長期的な政策を語れない。特に中期的、長期的な政策を必要とする外交課題への取り組みでは、明らかに弛緩が見え始めた。不安定さを増す世界情勢の中で、米国の対外政策は焦点がぼやけてきた観が禁じえない。

 だが、そんな状況の中で、旧知の中国軍事研究の専門家たちに連絡をとってみると、それぞれが自分の専門領域の調査や研究を堅実に続けている様子がすぐに伝わってきた。国政が混乱し弛緩している中でも中国の軍事動向をしっかりウォッチして分析を続けるシステムは、さすが超大国だと実感させられた。

 さて、最近の中国の尖閣諸島への攻勢は何を意味しているのか。米国はどう受け止めているのか。まず、米海軍大学の中国海洋研究所のピーター・ダットン所長に尋ねると、こう答えた。

 「中国の最近の尖閣海域での動きは、明らかに日本を威圧する作戦が新たな段階に入ったことを意味します。日本を領土問題で二国間協議に引き出すことが当面の狙いでしょう」

 ダットン氏はさらに「米国は日本と中国の軍事衝突を抑止する役割を担っています」と強調した。現在の尖閣情勢が軍事衝突に発展する危険があることを懸念しているのだ。ダットン氏が「軍事衝突」という言葉を使ったこと自体が、事態の重大さと深刻さを感じさせた。

■ 日本は南シナ海に出ていくべき

 同じ中国海洋研究所の研究員で、海軍大学の教授、トシ・ヨシハラ氏は別の角度から同様の懸念を語った。「中国のこうした活動拡大によって、東シナ海全体でのパワーシフトが進むことを最も懸念しています」。パワーシフトとは、もちろん中国の力が強くなることを指す。

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最終更新:8/17(水) 6:10

JBpress

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