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トヨタNPOカレッジが初年度最終回、その成果は?

オルタナ 8/18(木) 17:38配信

トヨタ財団によるNPO運営ワークショップ「カイケツ」第1回シリーズが今年8月、座学編の最終回を終えた。トヨタ自動車のトヨタ生産方式(TPS)を非営利組織のマネージメント改善に生かしてもらう試みだ。5回のワークショップを通じて、NPOはどう変わったのか、現場から報告する。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

この講座の名称は、トヨタNPOカレッジ「カイケツ」。主催しているのは、トヨタ財団。企画協力に、あいちコミュニティ財団(愛知県名古屋市)、PubliCo(パブリコ、東京・品川)、オルタナ(東京・目黒)がかかわっている。

同財団がこれまでに行った助成件数は7900、総額は179億円に及ぶ。この講座を企画した背景について、大野満・事務局長は「複雑化する社会的課題に対応していくためには、助成するだけでなく、もっと踏み込んだ支援が必要だと考えた」と話す。

この講座では、NPO幹部は6人1グループに分かれ、それぞれのグループに講師が付く。講師は、トヨタ自動車業務品質改善部に所属する現役社員ら。

受講者は、5月から8月まで、「テーマの選定」「現状把握」「目標設定」「要因解析」「対策立案」の5項目を教わった。

同日の講座は、座学を教わる最終日。受講生たちは、これまでの学びをもとに、5項目をA3用紙一枚にまとめた。

各項目について、講師からのアドバイスを入れて説明する。

■テーマの選定

改善したい課題を1文にまとめるステップ。
「改善点を絞ることが大切。テーマを読めば、改善の狙いが理解できるように表現するべき。どこで(製品名、工程名)・何を(管理特性)・どのように(水準、方向)の3項目を具体的にするべき」(杉浦和夫・改善QA研究所/元トヨタ自動車)
例:「錆び止め工程におけるフロアーへのオイル滴下の防止」

■現状把握

問題が起きている事実を定量的に把握するステップ。原因をデータ化し、問題点を絞る。
「主観ではなく、多くの客観的な事実を集めて定量的に整理する。顧客について、どのような価値を、どう提供しているのかの3項目に分けて発表することがおすすめ」(古谷健夫・トヨタ自動車業務品質改善部主査)

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最終更新:9/2(金) 18:00

オルタナ

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