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幸福になるために必要な5つのポイント 精神科医・斎藤環が解説

Book Bang 8/18(木) 14:46配信

 久米宏さん(72)が書店店長、壇蜜さん(35)が書店員となり、毎回話題の本を取り上げるBS日テレの番組「久米書店」に8月14日、精神科医の斎藤環さん(54)が出演した。斎藤先生が幸福になるためのポイントを解説した。

■健康とは何か?

 その日は斎藤先生の著書『人間にとって健康とは何か』(PHP研究所)が取り上げられた。近年の医学界は「病気の原因」を除去する方向から、「健康とは何か」をみつめ、健康の要因を支援するという説への転換点にある。同書はそもそも「健康」であるとはいったいどういうことなのかを、SOC(首尾一貫感覚)やレジリエンス(ストレスを成長に変える力)など最先端の概念や事例をもとに考えた一冊だ。

■幸福になるための5つの要素

 斎藤先生は最近は個人の主観を基に健康度を計る流れになっていると解説。そのため幸福感と健康は深く結びついていると説く。番組では人が幸福になるための5つの要素があると心理学者マーティン・セリグマンの提唱した説を紹介した。それは各要素の頭文字をとって「PERMA」と呼ばれる。

P : ポジティブ感情(Positive Emotion) 幸福の主観的感情を大切にすること
E : 没頭(Engagement) 夢中になることを見つけること
R : 関係性(Relationship) パートナー・友人との関係性を大事にする 人の為に何かをすること
M : 意味(Meaning) 自分がやっていることに意味があると感じられること
A : 達成(Achievement) 意味のあることを成し遂げること

 久米さんは「全部が満たされたら相当幸福ですね」と感心。斎藤先生は「部分的でもいいので実現してゆくと徐々に幸福が高まってゆく」と解説した。また「比較の発想から逃れることも幸福の秘訣」だと述べ「高級車に乗っていることや大きな家に住んでいることなどを他人と比較し始めたら幸福にはなれません」とも語った。

■元気の出る3冊

 この日の「本のギョーカイ新聞」のコーナーでは斎藤先生が落ち込んだ時にお薦めの3冊を紹介した。

漫画『おせん』きくち正太[著](講談社)
 主人公のおせんは老舗料理屋の女将。おせんが料理に没頭している姿は、物事に集中しコントロールしているという感覚「フロー体験」が描かれていると薦めた。

『フロー体験 喜びの現象学』M・チクセントミハイ[著](世界思想社)
 何かに無我夢中になることの楽しさを語った一冊。

『それでも人生にイエスと言う』V・E・フランクル[著](春秋社)
 ナチスの強制収容所でも希望を失わず生還を果たした著者の物語。

 また著者が出演し本を売り込む「蜜読」のコーナーに推理小説家の綾辻行人さん(55)が出演し、新著『深泥丘奇談・続々 』(KADOKAWA)を紹介した。

「久米書店 ヨクわかる!話題の一冊」はBS日テレにて毎週日曜18:00から放送中。

BookBang編集部

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最終更新:8/18(木) 14:46

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