ここから本文です

映画『キングスグレイブ ファイナルファンタジーXV』スペシャルインタビュー。オーダーには最大限応える~キャラクター、背景&プロップ~

CGWORLD.jp 8/18(木) 14:43配信

アートディレクションの段階から生身の役者を3Dスキャンしたデータを基に キャラクターデザインが詰められていった本プロジェクト。アセット制作においては 表現としてはもちろんのこと、技術やロジックにおいても“究極のリアリティ“が追求された。
そして、背景セットやプロップにもキャラクターに匹敵するつくり込みが実践されたという。

Topics 1 キャラクターモデル

生身の役者の造形的な魅力を3DCGモデルに受け継がせるため

本作に登場するキャラクター数はメイン19、サブ60、モブ68で、さらに衣装ちがいなどを含めると170体を超える。ひときわディテールが求められるメインキャラについては第2BD内のキャラ班6名が担当し、その他のキャラクターについては外部パートナーの協力を得たという。

「キャラクター以外にモンスターや召喚獣などの13体も海外スタジオと共同で制作しています。スケジューリングやシェーダ開発なども6人で分担しつつ、実作業を行なっていく必要があったので、なにかと苦労しましたね」と、キャラクターモデルSVを務めた岩澤和明氏はふり返る。

本作では生身の役者がもつ魅力をキャラクターに継承することが大きなテーマとなったが、長年にわたってリアルなキャラクター造形を追求してきた経験則からリアルなフェイシャルを再現するために必要なメッシュのながれや分割数を割り出し、最適化したベースモデルを作成。このベースモデルをセットアップ時に重要な筋肉やシワなどの位置を確認しながら、WrapXやZBrushを用いてスキャンデータに内製したトポロジーをフィッティングさせることで、同一のトポロジーで構成されたリアルなキャラクターを生み出すというワークフローを確立させた。

メイン以外のキャラの口内や眼球については共通モデルだが、歯に関しては表情付きのスキャンデータに合わせて形状と色味を再現している。「Hairについては、FFシリーズは伝統として髪型へのこだわりが強く、微妙なニュアンスを外部の方々へ伝えるのが難しい面が多々ありました。特に金髪は透過具合の調整も難しくレンダリング負荷も重い上、頭部と一緒にレンダリングしなければ最終的な仕上がりがわからないので、非常に多くの時間を費やしました」と、糸山祐一キャラクター&モンスターSVが語るように、眉毛や睫毛に関してもスキャンデータの生え際に合わせて1本ずつ植毛するというこだわりを見せている。

余談だが、第2BDムービーチームには「2ndスキルを身に付ける」という方針があり、アセット班の場合は本プロジェクト終盤にはライティング作業も担当していたそうだ。

1/3ページ

最終更新:8/18(木) 14:43

CGWORLD.jp

記事提供社からのご案内(外部サイト)

CGWORLD

株式会社ボーンデジタル

vol.220
11月10日発売

1,512円(税込)

CG・映像クリエイター総合誌
特集1 VRバラエティ
特集2 3DCGで描くイケメンキャラクター