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「末續世代」最後の現役。棒高跳・澤野大地がリオ入賞で伝えたもの

webスポルティーバ 8/18(木) 7:20配信

 8月15日の夜に行なわれた、リオデジャネイロ五輪陸上の男子棒高跳決勝。地元ブラジル選手の活躍に沸く中で、あと1カ月で36歳になる澤野大地が3人並ぶ7位タイに食い込み、日本男子棒高跳にとって64年ぶりの入賞を果たした。

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 雨が降り出す中で始まったこの日の試合は、アクシデントが連発する難しい戦いになった。最初の5m50に数人の選手が挑んだところで雨が激しくなり競技は中断。

 雨が止んでから再開した試合で、澤野は5m50を一発でクリアして優位に立ったが、その高さの競技が続いている途中で、支柱に付けたバーを上げる機材が故障して、またしても競技の中断を余儀なくされた。

 だが澤野は「あのハプニングも楽しいなと思って待っていました」と冷静。自分で作ってきたおにぎりを食べて待っていたという。

「選手の中には、けっこう焦ってイライラしているような姿も見えたけど、それが長引くなら身体を休められるからラッキーだなと思っていました。予選でも機材の故障があったので、中断が長引いたことでそんなに影響はなかったですね。何かすごく落ち着いていて、普通にできました」

 前回のロンドン大会には出場できなかったが、澤野にとってはアテネ、北京に次ぐ3回目の五輪。今回は普段の跳躍練習をしているような感覚で競技をし、東京で生活しているような日常感覚のままで試合の日を迎えられたという。

「あえてそうした訳ではないのに、不思議と五輪の前からずっとそんな感じで。予選も決勝も五輪という感覚がなく、何か違うところで普通の試合をしている感じでした。『ああ、五輪か』と感じたのは、競技を終えて歩いているときでしたね。色んな国のお客さんたちがみんな拍手をして『おめでとう』というような感じで声をかけてくれて。それがすごくうれしくて、幸せを噛みしめていました」

 最初の5m50を1発で跳んだあとは、5m60に挑戦。しかし、度重なる中断でリズムを崩した選手たちは、ポロポロと高さを落とし始めた。

 そんな中での澤野の跳躍は、身体は十分に上がったものの、太股と脇腹がバーに触れてしまい、バーが落ちて失敗。記録は伸ばせなかったが、7位タイで入賞を果たした。

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最終更新:8/18(木) 14:38

webスポルティーバ

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