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クリントン陣営の地上戦戦略、サンダース支持者から協力得られず

Wedge 8/18(木) 12:32配信

 現地レポートの1回目は、「クリントン陣営のトレーニング」です。

 現在、研究の一環として激戦州バージニア州北部フェアファックス市にあるクリントン陣営に入り、戸別訪問、電話による支持要請及び有権者登録をおこなっています。これらの活動を実施する前に、クリントン陣営ではボランティアの運動員を対象にトレーニングをしています。そこで、本稿では、クリントン陣営の戸別訪問のトレーニングを紹介します。

激戦州バージニア州

 首都ワシントンに隣接する南部バージニア州は、人口が約833万人(2014年)で、その内8.8%がヒスパニック系です。民主党全国党大会で指名を獲得した前国務長官のヒラリー・クリントン候補は、激戦州バージニア州選出のティム・ケイン上院議員を副大統領候補に起用し、同州の獲得に強い意欲を示しています。

 08年及び12年米大統領選挙においてバージニア州では、北部、州都のリッチモンド市、南東バージニアビーチ市及びハンプトン市を抑えれば、たとえ他の地域を取られても勝利できると言われていました。08年オバマ候補(当時)は、上の地域に焦点を当てて、44年振りに共和党から同州を奪還することに成功しました。12年の再選の選挙では、オバマ大統領は、特に人口が多い北部フェアファックス郡に力を注ぎました。ちなみに、フェアファックス郡の人口は、約113万人(2013年)まで増加しています。

 投票日が近づくと、オバマ大統領はフェアファックス郡にあるジョージ・メイソン大学を2回訪問し、若者に投票を呼びかけたのです。結局、同大統領はミット・ロムニー元マサチューセッツ州知事を3.9ポイント差で破りました。本選に入りクリントン陣営はバージニア州フェアファックスに選対を開き、12年のオバマ陣営と同様、同州北部で票を稼ごうとしています。

クリントン陣営の5段階評価

 クリントン陣営は、支持者の家にボランティアの運動員を集めて、週末にトレーニングを行っています。トレーニングの時間帯と回数は、土曜日が午前9時、12時並びに午後3時の3回、日曜日が12時及び午後3時の2回です。1回のトレーニングは質疑応答を含めて30分弱です。講師は、有給のスタッフないしボランティアのリーダーです。

 ボランティアの運動員には、有権者名簿、コミットメントカード(約束カード)及び有権者登録の用紙が用意されています。以下では、有権者名簿とコミットメントカードについて述べます。

 有権者名簿には、約40名の標的となっている有権者の名前、住所、性別及び年齢が掲載されており、彼らを以下の5段階評価で分類するように指示が出ています。

(1) クリントンを強く支持している
(2) クリントンに傾いている
(3) 決めかねている
(4) トランプに傾いている
(5) トランプを強く支持している

 2012年米大統領選挙では、オバマ陣営は、(1)オバマを強く支持している、(2)オバマに傾いている、(3)決めかねている、(4)ロムニーに傾いている、(5)ロムニーを強く支持している、(6)第3党を支持している、(7)投票に出向かない、の7段階評価を使用していました。今後、リバタリアンや緑の党に対する支持率が上がると、クリントン陣営も7段階評価を導入する必要が出てきます。

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最終更新:8/18(木) 12:32

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