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田原総一朗 「コンピュータの発展というのは、功罪両面あると思う」

BEST TIMES 8/19(金) 6:00配信

『変貌する自民党の正体』(ベスト新書)を上梓。常に第一線のジャーナリストとして活躍したきた田原総一朗氏に話を聞いた。

Q19.コンピュータやスマートフォンなどをお使いになりますか? 

     僕はそういったことは全部、娘がやってくれている(笑)。いや、一時期はパソコンで原稿を書こうと思って、できるようになったんですよ。でもね、どうもしっくりこない。キーボードで書いていると、口述に近い文章になってしまう。だからやめてしまいました。井上ひさしさんも、やっぱりしばらくパソコンでやってらしたが、ペンに戻した。人それぞれ癖や慣れがあると思うけど、僕らの世代の感覚だとペンで書くほうがしっくりきますよ(笑)。
 しかし、コンピュータの発展というのは、功罪両面あると思いますね。人間が楽になる反面、面白い仕事がどんどん取られてしまう。おそらく、農業はこの10数年のうちに自動化されてしまうと思う。
 すでにハウス栽培の温度管理や水やりはコンピュターでやっているところもあります。また、室内で人工光を使って栽培したりの、プラント化された農業をやっている場所もある。しかし今一番難しいのは、健康な作物と育てるための間引きだとか、できたものの収穫です。イチゴやミカンなどがその顕著な例。今はすべて人間が手作業でやっていますけど、全部、自動化されてしまう。僕が取材していて、その兆候というか、確実にそうなっていくことが予測できるんです。
 効率的な生産ができるようになる一方で、農業に人手がいらなくなって、さらに農業人口が減ってしまうかもしれない。もっとも、手間がかかる部分を機械化することが考え出されたのも、農業に従事する人たちの減少と高齢化が原因です。
 今後は今までの手作り、当たり前にやっていたことが特別なことになるという、農業の構造自体が変化してくことになると思いますよ。


*

明日の第二十回の質問は「80歳を過ぎても朝までの討論番組の司会をし、多くの著作を出版できる秘訣は?」です。
 

文/田原 総一朗

最終更新:8/19(金) 6:00

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