ここから本文です

「SMAP株式会社」という幻の選択肢を考えてみた。 (多田稔 中小企業診断士)

シェアーズカフェ・オンライン 8/19(金) 5:28配信

8月14日、人気アイドルグループのSMAPが今年12月をもって解散する、と所属のジャニーズ事務所が発表しました。1月の独立騒動後、いったんは沈静化したかに見えた問題はここにきて急展開し、おそらくファンも本人たちも望まなかった最悪の結末を迎えてしまいました。

報道によると、一連の混乱の原因はジャニーズ事務所の副社長母娘と、SMAPを育てたマネージャー・飯島三智氏との勢力争いにあるとのことです。実際、1月には事務所がFAXの中で「SMAPの一部メンバーの独立問題と担当マネージャーの取締役辞任等に関する報道がなされました。たしかに、この件について協議・交渉がなされている事実は存します」とコメントし、独立問題と飯島氏の関連を暗に認めています。

私はこれを聞いたとき、「それなら解決は簡単だ」と思いました。ジャニーズ事務所が出資してSMAPのマネジメント専門の子会社を作り、その社長に飯島氏を据えるのです。

このプランが検討されたかどうかは確認のしようもありません。分かることは、結果としてメンバー5人は所属を変えないままグループだけ解散、という道を選んだことです。そうなってしまった以上、何を言っても詮無いことかもしれませんが、組織論のひとつの材料として、今回は幻の“SMAP子会社化”スキームを考えてみます。

■子会社化のメリット
飯島氏を社長にしてSMAPを子会社化するメリットを、各ステークホルダー別にまとめると以下のようになります。

・企業としてのジャニーズ事務所のメリット:
 100億円~200億円ともいわれるSMAPの売上高をグループ内に留めることができる。
・創業家一族のメリット:
 飯島氏を子会社に出すことで、グループ内の序列を明確にできる。
・飯島氏のメリット:
 ほぼ独立に近い形で事業ができる。また、SMAPのプロデュースやマネジメントに専念できる。
・SMAPメンバーのメリット:
 「SMAP」というブランドの価値を棄損せずに芸能活動を継続できる。
・ファンのメリット
 引き続きSMAPのパフォーマンスを楽しむことができる。

新会社はマネジメント専門会社ですので、基本的に設備投資は不要です。よって、親会社のジャニーズ事務所の出資額は少額で良いでしょう。当面の運転資金として1,000万円ほどあれば、数カ月もたたないうちに国民的スターが巨額のキャッシュを稼ぎ出してくれます。

ちなみに、株主構成は100%出資の完全子会社でも良いですが、一部の株をテレビ局や広告代理店などの関係先に持ってもらうのも手かもしれません。これは、飯島氏が外部スポンサーの協力を得て再び独立を模索することのないよう、業界全体で牽制機能を働かせるための措置です。

1/2ページ

最終更新:8/19(金) 5:28

シェアーズカフェ・オンライン

記事提供社からのご案内(外部サイト)

シェアーズカフェ・オンライン(SCOL)

シェアーズカフェ株式会社

SCOLはマネー・ビジネス・ライフプランの
情報を専門家が発信するメディアです。
現在書き手を募集しています。特に士業や
大学教授、専門家を歓迎します。