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27歳小林誠司、26歳橋本到……巨人、次代の主力を託された選手達の現在地

ベースボールチャンネル 8/19(金) 11:10配信

正捕手のみならず、第2、第3捕手の高齢化が問題

「阿部さんみたいに打って誰からも信頼されてという捕手がベストだと思うし、憧れでもありますけど、阿部さんみたいに打てと言われても今の僕の体力と技術では到底敵わない。僕なりの色を出して、チームが勝つ捕手になりたいと思っています」

 春季キャンプで小林誠司にインタビューした時、そう今シーズンの抱負を語ってくれた。
暗くなるまでひとり球場に残り、ウエイトトレーニングに励んでいた背番号22。
今季すでに95試合に出場。6月22日に左肩の骨折で登録抹消されるも、7月8日には1軍復帰。プロ3年目で掴んだ1軍正捕手の座を死守しようと奮闘中だ。
課題の打撃では打率.213、2本塁打、27打点、OPS.552と物足りなさが残るものの、リーグトップのチーム防御率3.41、盗塁阻止率.315とディフェンス面で逆転優勝を狙うチームを支えている。
今風の爽やかイケメンに見えて、昨季2軍降格した時には「いつか見返してやるぞ」と練習に励んだハートの強さを持つ男。
37歳の阿部慎之助は今季一塁手として出場を続けており、今後も巨人の捕手は27歳の小林を中心に回していくことになるだろう。

この阿部から小林への正捕手交代ばかり話題になるが、実は「第2、第3捕手の世代交代」もチームにとって頭の痛い問題だ。
相川亮二が40歳、実松一成と加藤健が35歳。
彼らに代わる控え捕手も準備しなければならないが、15年、16年と1軍の試合で捕手として守備に就いた20代の選手は小林誠司のみ。
鬼屋敷正人や河野元貴といった91年組の若手捕手は14年以降1軍出場がなく、ドラフト4位ルーキー宇佐見真吾はイースタンで打率1割台とプロの壁に苦しんでいる。
小林以外の1軍レベルのキャッチャーをどう育てるかというのも、来季以降の巨人の課題になるはずだ。

阿部も期待する、坂本の次のリーダー候補

そして6月下旬から「2番センター」としてスタメン出場を続けているのが外野手の橋本到である。
48試合、打率.227、2本塁打、18打点、OPS626。
実際のところ、淡白な打撃が目立ちレギュラーを掴んだというより、亀井善行、立岡宗一郎、大田泰示といった外野を争うライバルが怪我や極度の不調で離脱して、試合に出続けている印象が強い。
橋本は08年ドラフト4位指名のプロ8年目。
巨人に入団した高卒野手で長年レギュラー定着したのは現キャプテンの坂本勇人(06年ドラフト1位)以来出ておらず、さらにドラフト下位入団に限れば30年近く前の川相昌弘(現巨人3軍監督)まで遡る。
この川相は橋本と同じドラフト4位入団、プロ7年目の89年にショートのレギュラーを掴みゴールデングラブ賞を獲得した。
早いもので橋本も26歳だ。2軍に行けば、もう若手選手とは呼べない。
今季残り34試合。首位広島とは7ゲーム差離され、あと7試合残す直接対決に全勝でもしない限り逆転優勝は難しくなってきたが、来季以降もチームは続いていく。

阿部慎之助、村田修一、ギャレットといった主軸は皆35歳以上。
長野久義、亀井善行、片岡治大、松本哲也らの中堅組もそれぞれ30代に突入した。
近年の巨人は1年活躍した若手が出ては消える状況が続いている。
そんな中、阿部が一時期インタビューでよく口にしていた言葉がある。
「チームリーダーは近未来的に言うと坂本勇人。その次は僕個人的には橋本到にやってほしいな、と思っています」
阿部の後継者としてマスクを被る小林誠司。
同じく背番号10から次世代リーダーとして期待される橋本到。
巨人の時計の針を「阿部の次の時代」に進められるかは彼らに懸かっているだろう。




中溝康隆

ベースボールチャンネル編集部

最終更新:8/19(金) 11:10

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