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「家売るオンナ」「営業部長 吉良奈津子」~ドラマに見る営業女子の現実(朝生容子 キャリアコンサルタント・産業カウンセラー)

シェアーズカフェ・オンライン 8/19(金) 5:34配信

7月期の民放各局のドラマでは、「家売るオンナ」「営業部長 吉良奈津子」と、営業に携わる女性が主人公のドラマが、2本放映されています。

まだまだ営業に従事する女性は少数派である中で、複数のドラマで「営業女子」が主人公になったのは、画期的なことではないでしょうか。不動産業界での個人向け営業と広告業界の法人向け営業と違いはあるものの、2つのドラマの主人公を比べつつ、営業職女性が活躍する課題について考えたいと思います。

■注目浴びる「営業女子(エイジョ)」だが…
女性活躍推進のムーブメントの中で、営業職として女性の注目度は高まっています。2014年11月に人材エージェントを対象に行われた調査で、今後最も注目されるキーワードの第一位に「営業女子」があげられました。(株式会社リブ調査 転職のプロにアンケート調査:2015年ハイキャリア女性の転職大予測)営業で働く女性が主人公となったドラマが登場したのも、こうした時代の流れを反映していると考えられます。

しかし、現実には女性は営業職に定着していません。今回とりあげるドラマでも、登場する営業担当者は男性が大半を占めています。「吉良奈津子」も「家売るオンナ」も、外回り営業を担当する中堅以上の社員は主人公のみ。それ以外で登場する女性は、新人、もしくは営業サポートの内勤社員です。

女性活躍推進のための異業種交流プロジェクト「新世代エイジョカレッジ(「エイジョ」は営業女子の略)」では、女性営業職の数は、入社10年目までに10分の1にまで減ってしまうと報告されました(2015年度新世代エイジョカレッジ参加者報告)。

営業職女性の活躍には2つの壁があると、同プロジェクトでは分析しています。第一の壁は入社1~4年目。営業を好きになれない、向かない人が離れていきます。第二の壁が、入社4~10年。結婚、出産などのライフイベントと仕事との両立が、営業を続けるハードルになるといいます。

■ドラマでもライフイベントとの両立に苦戦する営業女性
営業職の女性がライフイベントとの両立に苦労する背景には、営業部門での慣習や固定概念があります。売り上げ目標達成や顧客の要望を最優先するめに長時間労働を余儀なくされるため、結婚、出産、育児をもこなすのが難しくなってきます。そうした営業女性の様子は2つのドラマでも描かれています。

「営業部長 吉良奈津子」の主人公は、子供を持つ広告代理店の営業部長。3年間の育休休職のあとに復職するものの、元のクリエイティブ・ディレクターの仕事には戻れず、経験のない営業に部長として配属されます。

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最終更新:8/19(金) 7:37

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