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卓球の福原愛選手が選手村のトイレを直せた理由 ~世界で修行したオリンピックアスリート達の強さとは?~(若松千枝加 留学ジャーナリスト)

シェアーズカフェ・オンライン 8/19(金) 6:03配信

日本選手団の活躍が続くリオ・オリンピック。報道される関連ニュースのなかで、筆者の関心事は順位やメダルよりも個々の選手の修業時代だ。日本代表に選出されるような一流アスリートたちのなかには、世界で研鑽を積んできた人も多い。カヌー・スラローム男子の羽根田卓也選手の活躍があって、筆者は初めてスロバキアがカヌーの強豪国であると知ることができた。

さて、強豪国と呼ばれる国で、アスリートたちは技術の向上はもちろん、他にもいろんなことを手に入れているように見える。本記事では、一流アスリートたちが一流になる過程で手に入れた技術以外の「強さ」について考察する。

■福原愛選手の「現場対応力」
本記事を書こうと思ったきっかけは、卓球の福原愛選手がトイレを自力で修理したエピソードを聞いたときだ。四年に一度の大舞台で力を発揮するために、選手の滞在先が心休まる場所かどうかは重大。しかし、残念なことに選手村の不具合が数々報告され、入村拒否する選手団も出た今回のオリンピックで、福原選手の現場対応力のなんと素晴らしいことか。

中国で卓球修行をした福原選手。日本のように、呼べばすぐ修理屋が駆けつけるような環境でもなければ、転戦中の滞在先でも数々のトイレ事情に出くわしたことだろう。

「こんな選手村では不快だ」と不満を述べるよりも、その状況をどう改善するかを考える。自分にとって最も快適だと思われる状況を自ら作り上げて手に入れる。それもおそらくは、いつもの明るく淡々とした笑顔で。福原選手は後輩の伊藤美誠選手にも修理方法を伝授したというが、伊藤選手が先輩から学んだことは修理の方法だけではなかっただろう。

■「バランス能力」「自己管理能力」も必須
いわゆる『本場』で学ぶことの意義について、世界各国からトップレベルのジュニアゴルファーが集まる米国のプロゴルファー養成スクールIJGA(インターナショナル・ジュニア・ゴルフ・アカデミー)」日本事務局の関賢治氏に話を聞いた。関氏によると、本場に行く大きなメリットは、選手にとって必要なリソースがすべてそろっているということだと言う。

「本場には、人・モノ・金・情報の四拍子がそろっています。人とは世界を目指す同僚選手たちであり、優秀な指導者たち。モノとは整備された環境を指します。米国では大規模なジュニアのゴルフツアーがいくつも行われているので、ツアーのスポンサーがカネをもたらします。寄付文化が発達している米国では、有望な学生への奨学金も充実しています。おのずと、その競技に関わる関係者やスカウト陣も多数。彼らは貴重な情報の宝庫です。」

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最終更新:8/19(金) 6:03

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