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問題児か、革命児か。カニエ・ウェストが語るクリエイションの秘密

ハーパーズ バザー・オンライン 8/19(金) 21:19配信

ハーパーズ バザー2016年10月号(8月20日発売)に掲載の、カリーヌ・ロワトフェルドによる恒例のファッションストーリー“ICONS”。今年はカール・ラガーフェルドがフォトグラファーを務め、キム・ カーダシアン&カニエ・ウェストの話題のカップルが登場! ここでは本誌掲載のインタビューとは別に、スティーヴン・ガンが行ったカニエ・ウェストへのスペシャルインタビューをお届け。
 
スティーブン・ガン(以下SG): 今年のアイコンになった感想は?

【動画】キム・カーダシアン&カニエ・ウェスト、新時代のアイコンがバザー最新号に登場!

カニエ・ウェスト(以下KW): すごくいい気分だね。

SG: どうして、これほどファッションにのめり込むようになったの?

KW: 俺は、プロダクトに取り憑かれているんだと思う。子供の頃はおもちゃが大好きで、人とは違うレベルでディテールまでこだわっていたね。それに、ジョージ・ルーカスとか、プロデューサーから建築作業員まで、何かをクリエイトしたりしたり世の中を形作ったりする人たちが俺のヒーローで、最大のインスピレーションだった。俺は、誰にも否定できないレベルの影響を人に与えること、自由への切符を手にする前にその影響力を失う恐怖とずっと戦ってきたんだ。自由とは、エディ・スリマンがサン・ローランで仕事した時みたいに、自分が持っているものを具体的な形で表現する自由というか。人々に何をすべきだと言うことではなくて、自分にはアイディアがあると信じることなんだ。セレブは非常に大きな影響力を持つけど、それだけじゃなくて、この人物は何かアイディアを持っていると思わせることが大切。なかなかそのレベルにまではいかない。俺は、音楽でもファッションでも映画でも建築でも、最高のレベルのものを創り出して影響を与えたいんだ。どの分野でも結局は同じことを語っているんだ。みんなデザインということなんだ。

SG: ところで、カール・ラガーゲルドはファッションアイコンだと思う?
 
KW: 今のこのルネッサンス時代に、真にルネッサンスな人たちと呼べるカールやトム・フォードは、すべてを手がけている。簡単なことじゃない。カールはファッション界では生き神様の一人だ。でも、俺は、彼はファッション・デザイナー以上だと思ってる。
 
SG: まだだいぶ先の話だけど、「バザー・アイコンズ」のイベントの夜にどんなことをやるか、何か予感みたいなものはある?
 
KW: いや。僕はステージ・デザインをしているだけだけど、それまではオペラ専門だったエス・デヴリンをポップ・モダン・ミュージックに起用したのは俺が初めてだったし、それ以降、彼女はNo.1のステージ・デザイナーとしてU2やビヨンセのツアーを手がけている。俺は、すべて、その瞬間を捉えるパフォーマンス・アートだと考えているんだ。俺はミュージシャンとして成功したわけだけど、15年、20年経ったいまでも、トップのレベルに居続けている。俺は、自分という人間の証明として、クリエイティブの世界にしっかりと根付きたいんだ。いまのこの時代だけでなく、100年後の世界でも、何かクリエイトしたもので知られていたい。今は誰もがスニーカーを履いている時代だけど、俺は垂涎の的のスニーカーを作った。たとえば、ローマ時代と聞いたら、腰のあたりでヒモを結ぶ“ローブ”を思い浮かべるのと同じように、1000年後に今という時代を振り返った時、人はスニーカーを思い浮かべると思うんだ。今というルネッサンスの時代に、俺の妻はその変革期の“顔”として、ファッション界を変えている。誰も最初は服を貸してくれなかった彼女の生まれ育った場所カリフォルニアが、今や人が最も住みたい街になっていたり、コレクションを製作する場所になっていたりしている。それから、この時代、写真が最も大事なものだね。服より、もっと。キムはいま、いっぱい写真を撮られているけど、俺たちのあちこちの家に入って、現代のマリー・アントワネットを描いているのは面白い。彼女は毎日、ヘア&メイクをするんだ。仕事で撮影があるからじゃない。毎日が撮影だからなんだよ。とにかく俺には、形であれ構造であれ、サウンドであれ何でも、最高のレベルを求めていくパッションがある。だから、新アルバムだって、ラジオで聴いてはまたミックスを変えたりし続けている。クリエイトすることは誰にも止められないんだよ。

最終更新:8/19(金) 21:19

ハーパーズ バザー・オンライン

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