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1位指名は4人。プロのスカウトが認めた「甲子園18人の逸材」

webスポルティーバ 8/19(金) 14:50配信

 春のセンバツの時点では「今年は不作。高校生でドラフト1位クラスはいない」と嘆いていたスカウトたちの表情が一変。今夏の甲子園では球速150キロを記録した投手が4人も登場するなど、豊作の年となった。

【写真】最速152キロ右腕の横浜・藤平尚真

 大会前から評価の高かった寺島成輝(履正社)、藤平尚真(横浜)、高橋昂也(花咲徳栄)の“BIG3”のなかでナンバーワンの評価を受けたのが、甲子園で150キロをマークした寺島だ。スピードばかり注目されるが、むしろ制球力や相手を見て投げられる点を評価する声が多い。

「余裕があるし、頭がいい印象を受ける。360度視野があるというのかな。相手を見ながら、自分の力をどう発揮すればいいかがわかっている」(セ・リーグスカウトA氏)

「真っすぐで空振りが取れるし、球が強いよね。特に右バッターのインコースのストレートは力強い。特筆した変化球がないから三振は少ないけど、武器になる変化球を覚えればすぐ一軍もある」(パ・リーグスカウトB氏)

「気持ちと体をコントロールできているし、ピッチングはセンサーが指先についている感じ。リリースの感覚は天才。プロではエースとは言わないまでも、ローテーションを守り、安定して10勝を続けられるピッチャーになるんじゃないかな」(パ・リーグスカウトC氏)

「目一杯ではなく、余力があるよね。ピンチでスピードが上がるなど、がむしゃらに投げるのではなく、メリハリをつけた投球ができるところがいい。左では大学、社会人を含めてもナンバーワンでしょう」(セ・リーグスカウトD氏)

 その寺島に2回戦で敗れたものの、藤平も負けず劣らずの高評価を受けた。

「身体能力は去年の高橋純平(県岐阜商→ソフトバンク)以上。パワフルでスケール感もある。ここ10年で一番。3球団ぐらいの入札もあるんじゃないかな」(パ・リーグスカウトB氏)

 その一方で、こんな声もある。

「ひじから先だけで投げている感じ。体を振るフォームなので、球が高めにしか来ないのが不安なんだよなぁ」(パ・リーグスカウトC氏)

 絶賛の声が並ぶ寺島とは対照的に、藤平には疑問符をつけるスカウトもいる。球団によって評価に大きく差が出そうだ。

 高橋は埼玉大会で37イニング52奪三振無失点と圧倒した投球とは対照的に、出場校中で最低打率の大曲工に本塁打を含む10安打を浴びるなど、本調子とはいえない投球に終わった。

「体もあるし、県大会のボールだけを見たら、『もしかして寺島以上になるかも』と思ったけどね……。県大会が終わって、一度集中力が切れてしまったんだろうね。あのすごさは偶然というか、計画的に出たものではないのかな」(セ・リーグスカウトD氏)

 とはいえ、県大会を視察しているスカウトの高評価は変わらない。

「県大会のときはミットにドスンと入ってくる球だった。縦のスライダーもいいものを持っている。体が強いし、今大会を代表するパワーピッチャーなのは間違いない。プロでは短いイニングの方がいいかもしれないね」(パ・リーグスカウトC氏)

 昨夏の甲子園ではリリーフで好結果を残していることもあり、クローザーやセットアッパーとして評価する球団もありそうだ。

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最終更新:8/22(月) 17:27

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