ここから本文です

内田茂都議に対するバッシングは度を越していないか? --- 宇佐美 典也

アゴラ 8/19(金) 16:30配信

ども宇佐美です。
はじめに言っておきますが、私は自民党支持者というわけではありません。そういう私からして、最近の「都議会のドン」こと内田茂都議へのバッシングは度が過ぎて不快なので、思うところを書き残しておくことにした。

http://news.livedoor.com/article/detail/11896112/

まず内田氏に関しては監査役に就任している「東光電気工事」 が参画しているJVが東京オリンピック関係の工事を逆転受注したとのことで「口利き」や「地方自治法92条の2(兼業禁止)」違反が指摘されている。東光電気工事の売上が近年急速に回復していることがこの疑惑を深めている(とされている)

そこでいくつか疑われている疑惑について簡単に整理したいと思う。まずすぐに思い浮かぶのは「東光電気工事の業績回復は内田茂氏の口利きの功績なのか?」という点だが、これは全く的外れだ。東光電気工事は再エネ業界ではそれなりに名が知れた存在で、2012年のいわゆる固定価格買取制度導入以降メガソーラーの開発工事を多数受注して売り上げを伸ばした。

それは同社の有価証券報告書を見れば明らかな話で、業績回復期(平成25年度~平成26年度)の大口の工事のほとんどメガソーラーがらみのものだ。平成27年度の見込み案件にようやく三菱地所と鹿島建設の下請けらしき案件(http://ryutsuu.biz/store/h083102.html)が出てきている。これがオリンピック絡みなのかどうかわからないが、おそらく関係ない。

なお東光電気工事には常勤監査役1人の他に、社外監査役が2人いるのだか内田茂都議はその1人でもう1人はオウム事件で有名な元警察官僚の井上幸彦氏だ。あまり邪推するのも良くないが、おそらく東光電気工事としては社外監査役として、官僚と政治家の枠を一つずつ作ってそこに落選中だった内田茂氏をはめ込んだらこんなことになってしまって頭が痛いということなんだろう。

つづいて「内田茂氏の監査役就任は地方自治法92条の2(議員の兼業禁止)違反なのか?(http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S22/S22HO067.html)」という点についてだが、こちらも限りなくシロに近い。同条項は短いので全文紹介すると以下の通りだ。

===============

第九十二条の二
普通地方公共団体の議会の議員は、当該普通地方公共団体に対し請負をする者及びその支配人又は主として同一の行為をする法人の無限責任社員、取締役、執行役若しくは監査役若しくはこれらに準ずべき者、支配人及び清算人たることができない。

===============

この条文の解釈はこちらのリンク(http://www.masse.or.jp/ikkrwebBrowse/material/files/group/3/200702_p20.pdf)を参考にしていただきたいが、この場合内田氏をバッシングする立場の人たちは「内田氏は『主として普通地方公共団体に対し請負をする法人の監査役』だから法律違反だ」という主張をしているわけだが、その解釈はどう考えても無理がある。東光電気工事の売上は1000億円程度だが実績紹介(http://www.tokodenko.co.jp/works/area/)を見る限りは、そのうち過半や主要な部分を東京都からの発注で占められるとは到底言いがたい。

そんなわけでこちらも単なる言いがかりなんだろう。

なお私は内田茂氏の自民党都連のガバナンスに問題があるのだろうと思っているし、またそれを正すべきだとも思っている。ただそれは炎上商法やレッテル付けによるものではなく、正しい情報に基づいて適正な手続きを経て行われるべきだと思っている。なのでこの件に関しても情報公開請求なり、都議会での質問を通して丁寧に真相を調べていただければと思う。

多分何も出てこないんだろうけど。

ではでは今回はこの辺で。

編集部より:このブログは「宇佐美典也のblog」2016年8月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は宇佐美典也のblog(http://usami-noriya.blog.jp/)をご覧ください。

宇佐美 典也

最終更新:8/19(金) 16:30

アゴラ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

アゴラ-言論プラットフォーム

アゴラ研究所

毎日更新

無料

経済、ビジネス、情報通信、メディアなどをテーマに、専門家が実名で発言することで政策担当者、ジャーナリスト、一般市民との交流をはかる言論プラットフォーム

Yahoo!ニュースからのお知らせ

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。