ここから本文です

五輪の選手村で35万個! いい大人のアスリートたちにコンドームが無料提供される理由とは

ダ・ヴィンチニュース 8/19(金) 11:00配信

 熱戦続きのリオ五輪。選手を応援し、勝利に沸くニュースはどのメディアも共通で伝えますが、テレビや新聞では採り上げないけど、ネットや一部雑誌が飛びつく「五輪トリビア」に、選手村でのコンドーム配布&消費状況があります。

◆コンドームぐらい自分で用意すれば……と思っていたけど

英『ガーディアン』紙や米『グラマー』誌によると、国際オリンピック委員会(IOC)はリオ五輪に出場する1万500人の選手のため、35万個のコンドーム、10万個の女性用コンドーム、そして17万5,000個のローションを用意している。五輪開催期間は17日間なので、1日1人当たり2.5個のコンドームを使う計算だ――『リオ五輪、コンドーム配布数は史上最多 1選手当たり42個』, Forbes Japan

世界中のメディアが集うメーン・プレス・センター(MPC)に無料コンドームを発見! これは男女のトイレに設置されているもので、レバーを右に回すと出てくる。封を開けてみると、せっけんのような強い香り付きのゴムがあった。日本製のように薄くはないが、問題はなさそう――『【リオ五輪】プレスセンターでもコンドーム配布』,東スポWeb

 五輪おじさん同様、五輪開催のたびに必ず話題になるこのネタに対して私もかつて「なぜ?」と思っていました。

 今回、日本の選手団にも未成年が含まれてはいますが、多くの選手はいい大人。コンドームが必要か否か、必要だとすればどのくらいの数を用意すればいいかぐらい判断できるはずだし、自分で用意して現地入りすればいいだけの話。突発的なチャンスがあったとしても、現地で調達できるでしょう。実際は、大事な試合を前に選手が自分で買いにいくのはなかなか難しいのかもしれません。特にリオは市内の治安が問題視されていますし。

 そもそもコンドームなんてそう高額なものでもないし……というのは、国民の平均収入に対するコンドームの価格が世界一低い日本に暮らす者の感覚なのかもしれませんが、それで選手生命を守れるとなれば、そこまで手痛い出費とはいえません。なのにどうしてこう毎度毎度、選手村にコンドームが用意されるのか……。

 その後、これはIOCによるエイズ撲滅、そしてHIV陽性者の権利擁護プロモーションの一環だと知りました。同HPにも「HIVおよびAIDSの予防と健康なライフスタイルに向けてのプロモーション」として、感染予防と健康行動についての意識を高めることを目的に、2004年のアテネ五輪以来、選手村でのコンドーム無料提供を行っていることが記されています。

◆2020年東京五輪に向けての「コンドーム大作戦」

 強く、健康な身体と精神で世界の頂点を目指すアスリートたちが、こうして感染予防に万全を期しているという図を見せるほど、宣伝効果のあるプロモーションはないでしょう。

 また、2020年の東京五輪開催が決まってまもなく、日本のコンドームメーカーが0.01mmという、これまでにない薄さのコンドームを発売しました。話題が沸騰した一方で生産体制が追いつかず、発売直後から入手困難になったと記憶しています。オリンピック=世界最高品質を誇る日本のコンドームを広く知らしめる絶好の機会、と受け止められていることがよくわかります。

 日本では「オリンピック選手ってそんなに性豪ぞろいかよ!」的な、茶化すニュアンスでの記事ばかりが目立ちますが、主要先進国のなかで唯一、AIDS患者報告数を増やしている日本でこそ、その目的とともに報道されてしかるべきではないでしょうか。

◆そもそも五輪出場選手は性豪なの?

 とはいえ、「じゃあ選手ってそんなにセックスするの?」と下世話……いや、素朴な好奇心を刺激されることもたしかです。性欲を司る男性ホルモンは、筋肉とも関係しているのが定説。

 女性にも男性ホルモンは分泌され、特に世界で戦えるほどの肉体を持つ女性アスリートであれば、その量も一般女性より多い可能性が高い……となれば、オリンピック選手は男女ともかなりの高確率で“お盛ん”だといえるのかもしれません。

 試合前の戦闘的な気持ちのときにするのか、それとも勝利を手にしたワッショイ気分のままベッドになだれこむのか……は人によるのでしょう。かつて婚活事情に詳しい女性ライターから、婚活の場として「社会人マラソンサークル」は有効で、その理由は「完走した後は達成感がスゴイので、まっすぐ帰る気にならない → 飲み会などになだれ込む → 出会いの場となる!」という説を聞きました。

 市民ランナーとトップアスリートを同列に語るのも失礼ではありますが、やり遂げたあとの高揚感が市民ランナーの比ではないと考えれば、五輪選手がそれを発散するには祝杯を上げるだけでは収まらないことは容易に想像がつきます。性的に“スパーク”する選手も、きっと多いのでしょうね。どうかセーファーセックスでお愉しみください。

文=citrus三浦ゆえ

最終更新:8/19(金) 11:00

ダ・ヴィンチニュース

記事提供社からのご案内(外部サイト)