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配車サービス、リフトが「相乗り」事業停止 参加ドライバー不足が原因

Forbes JAPAN 8/19(金) 15:30配信

配車サービス業者らが次に期待を寄せる分野が、通勤客をターゲットとした「相乗り通勤(carpooling)」だった。配車サービス大手のリフト(Lyft)は今年3月、サンフランシスコのベイエリア限定で相乗り通勤サービス「リフト・カープール(Lyft Carpool)を立ち上げた。しかし、その試みはどうやら失敗に終わったようだ。



リフト・カープールでドライバーらは相乗りの乗客一人につき最大10ドルを得られる仕組みだった。導入から5か月が経ち、リフトは「参加するドライバーが少ない」ことを理由に、サービスの打ち切りを決定した。

フォーブスの取材によると8月18日、リフトは担当エンジニアチームに通達を出し、この部門の担当者らの配置転換を伝えた模様だ。

リフトの担当者は取材に次のように述べた。「乗り合い制の導入は長いスパンで見て適切なチャレンジでした。しかし、参加ドライバーの少なさは、導入時期が早すぎたことを示しています。今回で多くの事を学び、リフト・ラインのような新規事業を進めます。通勤の不便さを解決することは我が社の課題です」

ウーバーやグーグルも「相乗り」に期待

相乗り通勤サービスは巨大なポテンシャルを秘めている。リフトによるとアメリカ人の76%が1人でマイカー通勤しており、ベイエリアの通勤者は2015年に平均75時間を渋滞の中で過ごした。カリフォルニア州オークランドでは簡単に乗り合い通勤ができるCasual Carpoolという仕組みがあり、すでに多くの人が利用している。

相乗り通勤の分野ではウーバーも「ウーバー・コミュート」と呼ばれるプログラムを中国でテスト導入しており、5月にはグーグルが「ウェイズ・カープール」と呼ばれる相乗りのマッチングサービスを立ち上げている。

リフトの今回の失敗は、ドライバーたちは送迎の途中で見知らぬ乗客を相乗りさせることに、企業が思うほど興味を持たなかったことを示している。リフトの担当者はサービス開始当時、フォーブスの取材に対し「持続的なサービス運営のためには乗客とドラーバーをうまくマッチングさせる必要がある」と話していたが、彼らの試みはあえなく頓挫した。

リフトの乗り合い事業は競合のウーバーを追撃する中で、同社が打ち出した対抗策の一つとして期待を集めていた。

Brian Solomon

最終更新:8/19(金) 15:30

Forbes JAPAN

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