ここから本文です

私達が消費する情報の7割はテレビ…「ネットによる情報バクハツ」という幻想

Business Journal 8/20(土) 6:00配信

「現代社会は情報過剰である」といえば、多くの人がおそらく賛成することでしょう。

「私たちはインターネットによって情報量が加速度的に増加する社会に生きており、情報の洪水に溺れている」
「私たちはウェブから溢れる情報量をコントロールできていない」

【詳細図表はこちら】

 こうした主張が、広告業界関係者、インターネット広告やオンライン動画サービスの提供者たちによって主張されているのをよく見かけます。こうした「業者」たちは、おそらく次のようなことを主張しているのでしょう。

 我々は情報過多の社会に生きており、マス広告であろうが、ネット広告であろうが、少しばかり広告を流したところでターゲットに届く確率はどんどん低くなっている。このために、我々のようなスキルをもった広告業に依頼すれば、的確に情報をターゲットに届けることができる――。

 ある動画サービスのHPでは、次のように書かれています。

「今の時代は、届けたい情報が届かない状況となっており、その傾向はこれからも続くと思われます。マーケターとしては、その前提を認識しておく必要があります。そしてインターネットにおいては効果検証がしやすく、費用対効果も測りやすいですが、そもそも届かない状況になってきている昨今では、その「情報の届け方」にテクニックが必要になりそうです」(動研のHPより)

 我々が情報過多に陥っているその「証拠」としてよく見かけるのが、情報通信政策研究所が調査している「情報流通インデックス」のデータです。2009年度に調査された結果によると、01年度の情報流通量と消費情報量をそれぞれ100とすると、09年度には情報流通量が199に達していたのに対して、消費情報量は109にとどまっています。図1に掲げた総務省が作成した図は、頻繁に引用されています。

※詳細図表は【詳細図表はこちら】リンクを参照

 そしてこうした情報爆発の原因は、インターネットのせいだとされます。次の図2-1,2-2もよく引用される図です。

※詳細図表は【詳細図表はこちら】リンクを参照

 以上より、どのようなことがいえるでしょうか。次のような推測が成り立つかもしれません。

 情報流通は01年から09年の8年間に1.99倍も増加している。一方、同じ期間に消費情報量は1.09倍で、あまり増加していない。そして、爆発的に増加した情報流通量のなかでもインターネットの情報流通量が7163倍と、圧倒的に大きい。人々のインターネットの情報消費量は同じ期間に2.5倍から3倍にしか増加していない。つまり、インターネットのおかげで私たちは情報過多、また情報未消化に終わっている…

1/6ページ

最終更新:8/20(土) 6:00

Business Journal