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ファン制作の無料“ポケモンRPG”『Pokemon Uranium』が150万ダウンロード達成! しかし、“やはり”即時配信停止に

おたぽる 8/20(土) 11:01配信

 リオ五輪と並んで今年の夏の話題を独占した『ポケモンGO』だが、つい先日には熱烈な海外のポケモンファンが9年もの歳月を要してコツコツと作り上げたファンメイドRPG『Pokemon Uranium』が公開されていた。

■ポケモンファンが作ったRPG『Pokemon Uranium』

 日本発のゲーム制作ソフト、RPGツクールを使って9年以上の歳月を費やして作られたファン作品『Pokemon Uranium』(Windows版)が、この8月初旬にリリースされた。

 JVとTwitchというポケモンファンの2人によって作られた本作は、9年以上も前から少しずつ制作が進められ、2008年には最初のトレーラー動画が専用のYouTubeチャンネル「PokemonUranium」で公開された。カタカナ表記すれば「ポケモン・ウラニウム」というタイトルだが、ウラニウムとはもちろん、原子力発電の核燃料でもある放射性物質「ウラン」のことだ。

 ゲームの舞台として、リオデジャネイロ、ロサンゼルス、ヴェニスのような実在の場所が登場するという本作だが、ストーリーの中心となる場所はタンドール(Tandor)という架空の街だ。ここでは、かつてタンドール原子力発電所が稼動していのだが、ある日、謎の爆発事故が起こる。この事故の原因は? そして原発事故後の“死の街”は今どうなっているのか? 謎解き要素も盛り込まれている本格的なRPG(JRPG)と言えそうだ。

 このような設定のため本作ではこの原発に由来する“ニュークリアポケモン”という種族が新たに加わることになる。登場するポケモンは150にも及ぶということだ。また、昨今の“ダイバーシティ”を反映してか、主人公キャラクターの性別が少年、少女、中性から選ぶことができる。ビジュアル面ではレトロ感溢れるゲーム画面ではあるが、練りに練った本格的なゲームだけに期待も大きく、ようやく公開されるやいなや、ダウンロードサイトにはファンが殺到したのだ。

■米任天堂から知的財産侵害を指摘され即座の公開停止

 9年という“助走”の末に、しかも『ポケモンGO』の社会現象と重なったタイミングもあり、『Pokemon Uranium』は予想以上の注目を浴びることになった。もちろん無料でダウンロードが可能な非営利のファンメイド作品ということで、それを知ったポケモン好きが『Pokemon Uranium』のサイトにこぞってダウンロードに訪れた。

 トレーラー動画の中では、この作品は営利を目的としたものではなく、ポケモンはゲームフリークと任天堂に帰属するもであって、ファンであればこそ公式のポケモンを応援してくれるようにと呼びかけられている。しかし、やはりビッグタイトルのIPということもあって、配信して間もないうちに米国法人のNintendo of Americaの弁護士から知的財産侵害行為を指摘され、即刻公開を停止するよう警告されたのだ。

 これにより、制作者の2人はダウンロードサイトへのリンクをすべて削除。『Pokemon Uranium』はわずか数日の“幻の”ポケモンRPGとなったのだ。2人よれば、公開から公開停止までの間、ダウンロード数は150万以上にものぼったことが『Pokemon Uranium』サイトに記されている。

 同作のサイトには、ユーザーの交流を行なうフォーラムも設置されていて、楽しむための準備は万端に整えられていたように思える。プレイしてみたかったファンも多かったとは思うが、制作者としてはポケモンを愛しているからこそ、即座の公開停止に踏み切ったということで、こればかりは仕方のないことだろう。ファンの要望が多ければ、任天堂と正式に契約を結んだ製品版がリリースされる可能性もないわけではないと思うが、『Pokemon Uranium』サイトは現在も継続されていることから、ひょっとすると何らの動きがあるのかもしれない。
(文/仲田しんじ)

【参考】
・Gamespot
http://www.gamespot.com/articles/impressive-fan-made-pokemon-rpg-released-after-9-y/1100-6442564/

最終更新:8/20(土) 11:01

おたぽる

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