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西日本を中心に増殖中!この夏「スリランカカレー」がブレークの予感

@DIME 8/20(土) 10:39配信

夏といえば、やっぱりカレー。汗をダラダラ流しつつ、豪快にスプーンですくい、辛さを紛らわすためにお冷をグビッ! 一息ついたら、再び食らいつく。「うまい」とか「美味しい」なんていう感想は後回し。目の前のカレー皿に盛られた白飯とルーを平らげて初めて、「ふぅーーーー」とひと息ついてからようやく、そのうまさを噛みしめる……。そう、男にとってカレーは、食事というより格闘なのだ。

これまで我々が対戦してきたのは、定番のインドカレー、かなりエスニック感があるけど浸透したタイカレー、ちょっと高級感? がある欧風カレー、そして我が国で独自の進化を遂げたカレーライス。そんな強敵(とも)たちに、今夏、新たな仲間が華麗なる大ブームを起こして加わるという。その名は“スリランカカレー”。一体何者だ!

話を聞いたのは、カレー総合研究所の井上さん。すると、下記の定義を示してくれた。

1:モルディブフィッシュというかつお節のような出汁を使う。
2:肉はビーフ、ポーク、チキンなど、使用食材は自由。
3:ゴラカやランペなど独自のスパイスを多用。カレー粉も使う。
4:油はココナッツオイルやサラダ油が中心。
5:さまざまな料理にココナッツ(ミルク、果実など)を使う。
6:粘性が少なく、サラサラしている。
7:スパイスを空煎り(乾煎り) するなど、独自の使い方をする・。
8:複数のカレーをワンプレートに盛りつけ、混ぜながら食べる。
9:基本はライスに合うカレー。

続いて、スリランカレーと、日本人となじみ深いインドカレーの違いを、こう分かりやすく解説してくれた。

「インドは、宗教上の理由から食材にさまざまな制約があります。最も信者の多いヒンドゥー教徒にとってビーフ、次に多いイスラム教徒はポークが禁忌なのは有名ですよね。しかし、インド半島の南西にあるスリランカは仏教国なので制約が少ないのです」。
 
ということは、日本で代表的なビーフカレーやポークカレーを食べる文化があるということ。それはうれしい!

「一方で、海に囲まれた島国ということもあり、魚が豊富。フィッシュカレーの種類も豊富なんです。しかも“モルディブフィッシュ”、日本でいうかつお節で出汁を取る食文化もあるんです。出汁を染み込ませたスリランカカレーは、日本人のDNAに訴えかける部分がかなりあると思いますね」。

といった後、さらに日本人が魅力に感じる点があるいう。

「スリランカは、ナンではなくライスでカレーを食べることが多いのです。……と言うことは、つまり米に合うルーだということ。しかも、ワンプレートにさまざまな食材を盛り付ける習慣もある。日本でカレーといえば茶色と白で、いくら野菜がルーに溶け込んでいるとは言っても、あまり健康的なイメージはあまりないですよね。でもこれは、サラダや付け合わせ、副菜が多く盛り付けられ、栄養バランスの良さだけでなく、見た目も鮮やか。食べるときは、混ぜながら食べるのです。女性はもちろん、健康を気にする男性にも人気が出るのはないでしょうか」

実際、大阪では2013年頃から流行りだし、今では西日本に拡大! 昨年あたりから、東京でも続々と新店がオープンし始めているという。

井上さんは「インドと似てはいるが、スパイス使いや食材が細部でかなり違う“似て非なるカレー”ですね。辛みが強いのは気になりますが、モルディブフィッシュなどの出汁は馴染みが深く、日本人の口に合う。辛みを調整すれば、日本でインドカレーより普及する可能性がありますね」という。

夏の食卓での格闘を“熱く”する新たな強敵(とも)・スリランカカレーと、いち早く対戦してみては?

取材・文/寺田剛治

@DIME編集部

最終更新:8/20(土) 10:39

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