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前代未聞の料理店がオープン! 作中のエスカルゴ料理を再現してみました〈試食&座談会〉津原泰水『エスカルゴ兄弟』

Book Bang 8/20(土) 11:00配信

エスカルゴの王様とも呼ばれるブルゴーニュ産の「ポマティア」。この食材をテーマにしたお料理青春小説『エスカルゴ兄弟』発売を記念して、著者・津原泰水さんが名物書店員さんを招き試食会を企画しました。果たしてそのお味は? エスカルゴのイメージがぐるぐると変わるスペシャル座談会です。

■エスカルゴ・ポマティアとの出会い

――『エスカルゴ兄弟』は出版社をクビになった主人公が、うずまきマニアの写真家と共にエスカルゴ料理の店「スパイラル」を立ち上げる、という物語です。スパイラルは吉祥寺の小さな店で、元編集者の主人公がここでシェフとして腕をふるうことになるのですが……。まず前菜代わりに「なぜエスカルゴをテーマに書いたのか」を教えてください。

津原 昔から螺旋にはなぜか惹かれるものがありました。日本橋三越の壁にアンモナイトの巨大な化石があるのですが、大好きですね。具体的には十五年ほど前からエスカルゴについての長い小説を書こうという構想があって、ことあるごとに調べものをしていました。そんなとき、エスカルゴ牧場という世界で初めて完全養殖、つまり世代交代していく養殖に成功した施設があると知って、早速取材に向かいました。

――そこで最高級ランクのエスカルゴ、ポマティアを初めて召し上がったのですか?

津原 そういうことになりますね。

――書店員のみなさんはどうですか? エスカルゴにまつわる体験、あるいはイメージについて聞かせてください。

高頭 輸入食材店で水煮の缶詰を買ってみんなで食べたことがあります。「美味しいな」と思っていましたが、『エスカルゴ兄弟』を読んでからは「あれは果たしてポマティアなのか」と自分が食べてきたものを疑うようになりました。

木幡 私は、今日が初体験です。同僚に「貝みたいなもんだよ」と言われて来ました。

新井 某イタリアンファミレスで三百九十九円のメニューを時々、食べます。今日は本物の、主人公の言葉を引用すると「誇り高き陸の貝」の味はどんなの?と楽しみです。

宇田川 まさに“デンデンムシ”の印象だったので自分とは縁遠いものだと思っていました。でも第二章で「料理とは出会いだ」とあるように、この小説は出会いの物語だと思うんです。だから今日、ポマティアとどんな出会いができるか、とても楽しみです。

――津原さんとポマティアの出会いは、振り返ってみてどうでしたか?

津原 エスカルゴ牧場では、定番料理以外に和風のものもいただきました。いちばん衝撃を受けたのは酢の物でしたね。比べるためにアワビもいただいたのですが、遜色はなかったです。

――それは作中にも出てくるエピソードですね。

津原 そうです。あのあたりは実体験がかなり活きています。今日もまずは和食、酢の物から始めましょう。みなさん、戦々恐々としながら楽しんでください。

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最終更新:8/20(土) 11:00

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