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五輪のOA枠。サッカー協会はその選考責任から逃げてはいけない

webスポルティーバ 8/20(土) 14:20配信

 8月17日、リオデジャネイロ五輪男子サッカー準決勝が行なわれ、ブラジルとドイツが決勝進出を決めた。

リオ五輪代表チームを率いた手倉森誠監督

 ブラジルvsドイツと言えば、2年前のW杯準決勝で、地元ブラジルが1-7の屈辱的敗戦を喫したことは記憶に新しい。ブラジル国内では、今回の五輪代表への関心はそれほど高くなかったと聞くが、決勝という大一番での相手がドイツと決まり、にわかに注目が高まっている。

 今回のブラジル五輪代表の中で、最も注目されている選手は、言うまでなくFWネイマールである。名実ともにチームの中で突出した存在であるうえ、チームのキャプテンでもあるのだから当然だ。

 だが、そんなネイマールは24歳。五輪出場の年齢資格である23歳以下に該当する選手ではなく、オーバーエイジ枠での出場である。ブラジルはネイマールの他、GKウェヴェルトンとボランチのMFレナト・アウグストがオーバーエイジ枠で加わり、強固なセンターラインを形成している。オーバーエイジ枠の選手が中心的役割を果たしているという点では、対戦相手のドイツもまた同じである。

 世界的に見て、五輪代表は急造チームであるケースがほとんどだ。事実上、五輪本番のためだけにチームを編成するというのが実体であり、日本や韓国のように何年も前にチームを立ち上げて準備をし、本番に臨むような国はむしろ例外的だ。

 そうなると、23歳以下の選手だけでチームを構成するのは難しく、やはりオーバーエイジ枠をうまく活用することが、結果につなげるいい方法ということになるのかもしれない。

 日本の場合、五輪開催の2年ほど前にU-21代表が立ち上げられ、本番まで2年をかけてチームが固められていくせいか、五輪を前にするとたいてい「オーバーエイジを使うべきか否か」が議論の対象となる。

 五輪が「23歳以下+オーバーエイジ3人」の大会になって以来、日本はすでに6度も五輪に出場しているというのに、いまだに毎回のようにこのことが問題となるのである。

 概ね議論を集約すれば、オーバーエイジを使って最強チームを編成すべきとする「結果重視」と、オーバーエイジを使わず23歳以下だけで臨むべきとする「経験重視」ということになるだろう。

 だが、本来はどちらを重視するにせよ、オーバーエイジを使わないという選択は絶対にありえない。”結果的に”23歳以下の選手だけしか選ばれなかった、ということは起こりうるが、活用できるルールをはなから使わないという判断は、あまりにもナンセンスだ。

 経験の少ない若い選手を優先して国際舞台を踏ませるべきだという考えはありだとして、なぜその対象を23歳以下に限らなければならないのだろうか。

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最終更新:8/20(土) 17:51

webスポルティーバ

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