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【C90】思わず購入! アスカver.製図用シャープペンシル 企業ブース出展社の志向する次の一手

おたぽる 8/20(土) 14:00配信

 コミックマーケット90で、企業ブースは、配置が初めての移動となり、2日間のみの短縮開催へと変更された。

 コミックマーケットの会場が東京ビッグサイトに移転してから始まった企業ブース。気がつけば20年あまりの歴史があるわけだが、その間に様相は大きく変わった。最初期は、出版社が在庫を格安で放出したり、倒産した企業が少しでも負債を整理しようとグッズを半値以下で放出。中には、コミケ直前に倒産して、あらゆるものを配布しまくった華麗な企業もあった記憶が……。

 そんな企業ブースは、今では販売だけではなくプロモーションの場でもある。オタク業界のみならず関連する業種の企業が次々と参入をしているのだ。

 すなわち、企業ブースは魅力的な限定グッズを販売する場所から、プロモーションを通じて商品や企業名の認知度を高める場所へとさらに進化しつつあるわけだ。

「ウチはお客様にネットで商品を買って頂くことが一番。ですから、今回の出店も実際のグッズの販売数よりも、今後どれだけ買ってくれるかに重点を置いています」

 とは『傷物語』などのコラボ商品を販売していた「セブンネットショッピング」ブースの担当者の話。やはり彼らも「セブンネットショッピング」のユーザーとなってもらい、さらにグッズや書籍のみならず、様々な商品購入のために利用して貰う未来を見ているようだ。

 今回の企業出展の中で、ひときわプロモーション感が強かったのが、ユザワヤ。劇場アニメ『KING OF PRISM by PrettyRhythm』(16年)の特大生地の先行販売などを行った同社のブースだが、参加者が足を止めていたのは展示の部分。同社の店舗で販売している商品を使ったコスプレ衣装の見本を展示、その周囲ではユザワヤ各店舗で使用できる割引券を配布していたのである。完全に、実店舗への導線としての企業ブースへの出展。手芸用品ならなんでも揃う、オタクの街・蒲田を代表する企業は、さらに知名度を高めたのではなかろうか。

 そうした出展の中で、筆者が思わず購入の列に並んでしまったのが、ステッドラー日本のブース。今回、2回目の出展となる同社が開場先行販売として投入したのが『エヴァンゲリオン』とコラボした製図用シャープペンシル・アスカバージョンである。

 ステッドラーは、いわずとしれたドイツの老舗文具メーカー。信頼性の高い製品ゆえ製図やデザインといった業種では必ずといってよいほど、使われているものだ。

「コラボするなら、ドイツですから当然アスカなんですけど、社内では“なぜ?”って声もありましたよ」

 と、話を聞いた同社の担当者。製図やデザインといった業種では圧倒的な知名度を持つ同社だが、文房具全体で見た場合に日本国内でのシェアは芳しくない。そうした中で、とりわけ若い世代には知名度が低いことへの危機感もあったという。

「製図やデザインを勉強する人は購入しますが、それ以外では父親が文房具に凝っているから知っているといった程度。そこで、前回の出展を踏まえてコラボ商品を開発したんです」

 このコラボシャープペンシル。なにが特徴かといえばベースとなっているのは、同社のロングセラー商品「925 25」ということ。つまり品物としては「超」がつくほどに優れている。

 加えて「925 25」のラインナップには、レッドがなかったので文房具愛好者の注目をも引きそうだ(現在、ブルーとシルバーのみ。ブラックは廃盤なの?)。

 優れた商品にコラボ要素を投入することで生まれるのは「愛着」。ぜひ、このようなスタイルのコラボがもっと生まれて欲しいものだと思った。
(文=ルポライター/昼間たかし http://t-hiruma.jp/)

最終更新:8/20(土) 14:00

おたぽる

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。