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本日決着! ブラジルvsドイツ――過去の五輪での対決を振り返る

SOCCER DIGEST Web 8/20(土) 10:14配信

1952年――世界的名手を擁したブラジルを西ドイツが下す波乱。

 8月20日(現地時間)、リオデジャネイロ・オリンピックの金メダルを懸けて、ブラジルとドイツが対決する。
 
 両国の対決といえば、2年前のブラジル・ワールドカップで開催国が1-7の大敗を喫した「ミネイラッソ(ミネイロンの悲劇)」が思い出されることだろう。ブラジルはあれ以降、苦難の道を歩んでいる。
 
 そんなブラジルにとって、今回の対決はU-23の大会とはいえ、ドイツに雪辱を晴らすチャンスである。下降線を辿っているサッカー界に活気を取り戻させるきっかけを得るという意味でも、勝利が求められる。そして何より、五輪制覇はブラジルの悲願でもある。
 
 意外にも、ブラジルはまだ金メダルを獲得したことがない。そしてドイツも、1976年モントリオール大会で東ドイツが優勝した以外は、この大会で頂点に立っていない。
 
 悲願を成就するために対決するブラジルとドイツだが、過去に目を向けるとこの2国、五輪では3度の対戦経験がある。
 
「アマチュアスポーツの祭典」をコンセプトとする五輪だが、サッカーに関しては、ワールドカップでも活躍して歴史にその名を残す名手が、古くからこの舞台に登場している。それは、両国が初めて対峙した1952年のヘルシンキ大会でも同様だった。
 
 この試合、勝利した西ドイツで後にA代表にまで昇格する選手は数人しかおらず、W杯に出場したのはFWゲオルク・シュトレンベルク(58年スウェーデン大会のレギュラー)ぐらいだが、ブラジルには輝かしい実績を残すことになる選手が何人もいた。
 
 一番は何といっても、58年スウェーデン大会で初の世界制覇を果たした偉大なるセレソンのFWであり、連覇を果たした4年後のチリ大会では大会得点王にも輝いたババだ。ペレ、ガリンシャらとともに、レジェンドとして崇められる大選手である。
 
 後にバルセロナでもプレーしたエバリストは、選手としてより、監督として成功した人物であり、85年にはブラジル代表監督を務め、イラク代表監督として86年メキシコW杯に出場した実績もある。
 
 そして、この西ドイツ戦で1ゴールを挙げたゾジモは、ババ同様に58、62年のW杯に出場。58年は出番に恵まれなかったものの、62年はCBのレギュラーとしてブラジルの世界連覇に貢献し、ブラジルで最も上手いDFといわれたこともあった。
 
 このようなメンバー構成から、戦前はブラジル有利と予想されたが、西ドイツは2点を失ってからの驚異的な反撃で逆転。後にA代表の武器となる「ゲルマン魂」を、五輪代表が先んじて披露したのである。
 
 一方のブラジルは、2年前の自国開催のW杯に続いて、ショッキングな敗北を喫した。
 
 なお、波乱を起こした西ドイツもこの後、準決勝のユーゴスラビア戦では1-3で敗れ、3位決定戦でもスウェーデンに0-2と零封されて、メダルを手にすることはできなかった。

◇1952年ヘルシンキ大会
準々決勝
西ドイツ 4(延長)2 ブラジル
得点:西=シュレーダー(75分・96分)、クルーク(89分)、ツァイトラー(120分) ブ=ラリー(12分)、ゾジモ(74分)

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最終更新:8/20(土) 10:21

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