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冷やし中華にガリガリ君まで! 超お手軽“ちょい足しスパイス”で劇的変化

週プレNEWS 8/20(土) 11:00配信

お盆が過ぎても厳しい残暑で自炊するのもカッタルイ…こんな季節は、調理要らずのジャンクフードに“ちょい足しスパイス”が効果的! 

【写真】バラエティに富んだちょい足しスパイスたち

ということで、スパイス料理研究家、カワムラケンジ氏にお手軽レシピを考案してもらった。食材とスパイスは主に一般的なスーパーなどで入手しやすいものをチョイスしたので、是非お試しいただきたい!

***

ちょい足しスパイス1
夏の定番をさらに爽やかに! 冷やし中華+グリーンカルダモン

●すっきり涼しい不思議で意外なスパイス!
グリーンカルダモンは、常温あるいは冷えた飲み物や食べ物に加えると、さらにその爽やかな風味が鮮明に感じられるという不思議なスパイス。ちょいと苦みがあるものの目が覚めるような強い清涼感が癖になる。アラブ、中東、南アジア一帯で生の果実、チャイ(ミルクティ)やコーヒーなどに多用され、夏バテ対策として、また健胃整腸剤、口臭予防剤としても使われている。一夫多妻制の国々では男性の元気剤でもあるらしいから興味深い。

★作り方
1.中華麺の上にタレをかける。
2.グリーンカルダモンパウダー小さじ1/2をまんべんなくふりかけて混ぜる。

その爽やかさに感動するはず! でもすぐに慣れてしまうので、ちょっとかけては食べ…を繰り返すのが良策だ。グリーンカルダモンはホール(原型)も入手しやすく、ホールの種子を取り出して直前に潰して使うと香りの高さが倍増するので、こちらもお試しあれ! 粗挽き黒胡椒や粗挽きガーリックも合う(カルダモンと組み合わせてもOK)。

ちょい足しスパイス2
疲れた胃腸のケアにも! カップやきそば+クローブ



●濃~いソースをよりディープにする特効薬!
クローブのホールは釘のような形をしており、和名は丁子(チョウジ)という。古くから健胃、下痢止め、防腐剤として使われてきた。また惚れ薬、興奮剤、性欲を高める作用もあるという話もあって、なんだかワクワクしてくる。とりあえず僕(カワムラ)は胃腸の調子を崩した時の特効薬として昔から常用している。漢方胃腸薬のような強い刺激があるけど、上手に使うとより味わいを深くする。意外なところでカップ焼きそばの濃厚ソースにはバッチリだ。

★作り方
1.商品の説明に従い、熱湯を捨てる。
2.麺の上にクローブパウダー小さじ1/4をふりかけ、その上からソースをたらして混ぜる。

強い刺激が濃厚なソースと合わさり、より甘辛さを助長。マヨネーズがあれば、さらにベストマッチ! 多く入れすぎると酸味や苦みが浮き出すので注意。最大でも小さじ1/3までがいい。クミン、粗挽きガーリックも合う(クローブと組み合わせてもOK)。

ちょい足しスパイス3
王道タッグに新感覚を! 塩ラーメン+粗挽きガーリック



●ドライだからこその旨みと香ばしさ
生、焼、揚、ドライの粉末など、使い方や形によって風味がまったく違うガーリック。ドライの粗挽きはニオイが少ない割に旨みを増幅する。さらに口中でプチッと弾けるたび、香ばしさも炸裂するのがたまらない。エジプトやインド、中国などでは疲労回復や精力剤として使われてきた。魚や肉など幅広い素材に使え、臭みを取り、その特有の香味が食欲をかき立ててくれる。特にドライは用途が広く、密閉容器なら1年でも優に保つので便利。

★作り方
1.カップラーメンの説明に従い熱湯を注ぐ。
2.指定の時間になったら粗挽きガーリック小さじ1/4をふりかけてざっくりと混ぜる。

特にふりかけた直後は粗挽きが弾ける香ばしさがたまらない。少し時間をおくとスープにじんわりと香味が滲(にじ)み出してくる。量はお好みで調節。ニオイが気になる場合はひとつまみ程度でよい。粗挽き黒胡椒、ターメリックも合う(粗挽きガーリックと組み合わせてもOK)。

ちょい足しスパイス4
虜(とりこ)になりそう! サバの味噌煮+シナモン



●ひとふりで癒しに変わる魔法の樹木スパイス
シナモンとは常緑樹を乾燥させたもの。漢方の世界では若くて細い枝の部分を桂枝(ケイシ)、樹皮を桂皮(ケイヒ)や肉桂(ニッキ)と呼び、分けて処方されている。基本としては発汗、解熱、鎮痛、健胃などの効果があるとのことだが、端的には前者よりも後者のほうが効きが強いのだとか。僕はインド人たちに倣(なら)って、これをチャイに入れてリラックスしたい時によく使っている。また、咳がよく出る時に飲むと喉や胸が楽になる。

★作り方
1.缶詰の蓋を開けてシナモンをひとつまみ、ふりかける。

味噌はシナモンで出来ているのかと思うくらいよく合う。漢方では1日3グラム(小さじ軽く1)までと決められているので、かけすぎに注意。和山椒、コリアンダーも合う(シナモンと組み合わせてもOK)。

ちょい足しスパイス5
目を閉じれば青い海と赤瓦! 牛丼+ヒバーチ



●これさえあれば今すぐ沖縄旅気分
沖縄料理によく使われるヒバーチはコショウ科で別名ナガコショウとも呼ばれるが、実際には日本にある胡椒のような強力な辛みはなく、香りの質もまったく違う。石鹸や花を含んだような、一歩間違えるとちょっと洗濯を失敗したような匂いに近い感じもするけど、そんなクセがあるからこそ一度ハマるとやめられない。同じ沖縄でも本島では敬遠されがちで八重山のものというイメージが強い。そばや炒め物、山羊料理に使われる。健胃整腸作用があるといわれる。

★作り方
1.牛丼をレンジで温める。
2.具をご飯の上に載せて、ヒバーチを好みの量ふりかける。

強い個性的な風味が肉のクセを一瞬にして消し去るが、それでいて辛みは優しいのでつい大量にかけたくなってしまう。ホールが手に入れば、卸金(おろしがね)などで削って入れると、なお強い香りが楽しめる。粗挽き唐辛子、粗挽き黒胡椒、七味、ナツメグ、オールスパイスも合う。

ちょい足しスパイス・デザート編1
まさかのアラビア~ン! ガリガリ君+ローズウォーター



●パキスタン人の知恵とガリガリ君のコラボ!
ローズウォーターとは薔薇を水蒸気蒸留したもので、インドや中近東、アラブ諸国でよく使われる。特に女性の髪や肌の潤い、リラックスなどの美容に適。また料理や飲み物、デザートなど食用としても多用される。パキスタン人がかき氷にローズウォーターをかけて食べているのをみて、これはきっといけるに違いないと思い、今回のチャレンジに踏み切った。

★作り方
1.ガリガリ君に直接たらすだけ!

ガリガリ君のソーダ味と梨味のふたつを試した結果、どちらもバッチリ!で、すっきりとしつつ上品なバラの香りがふわりと漂う。ただし、ローズウォーターは一般的なスーパーではまず入手困難かと思われるので、輸入食料品店やネットでゲットされたし!

ちょい足しスパイス・デザート編2
冷たいくせに後からじんわり熱い! チョコアイス+黒胡椒



●懐の深いスパイス界の実力者
僕は昔からお腹を壊しそうな料理(特に脂コテコテ)を目の前にすると、胡椒をたっぷりとふりかける習慣がある。経験則から学んだ食卓薬だ。知人の薬学博士の調べによると、胡椒の辛み成分のピペリンは確かに消化不良や腹痛、下痢などに効果があるとのこと。また油と水の両方に対し相性がよく、どちらにも優秀な抗酸化物質であるとのこと。やっぱり胡椒はスゴイ!

★作り方
1.チョコアイスに直接ふりかけるだけ!

冷たいので風味はほとんど感じないが、粗挽きなので口中で弾けるたびに香りが漂う。食べ終わって体温が戻ってきた頃にどんどん香りと熱い辛みがやってきて、食後10分ほど経つとじんわりお腹の中が温かくなる。シナモン、クローブも抜群の相性!

●カワムラケンジ
スパイス料理研究家。1965年、大阪府生まれ。多岐にわたる飲食現場を経験し、執筆活動を開始。スパイスの真髄の薫陶を受け、インド料理食堂「THALI」を三重県に開業し、人気を博す。その後大阪に戻り、スパイスを中心としたフードライターを再開。2010年、世界で初のバイリンガル・スパイス専門誌「スパイスジャーナル」を創刊(2015年1月まで)



●『絶対おいしいスパイスレシピ』
カラムラケンジ/木楽舎

最終更新:8/20(土) 20:28

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