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子供と一緒に戦争の追体験を 参議院議員 有村治子氏その2

Japan In-depth 8/21(日) 11:00配信

先週に引き続き、ゲストは参議院議員の有村治子氏。二人の子供を持つ有村氏に、母親として戦争をどのように伝えていくべきかを聞いた。

有村氏は、「学問の一種としての歴史ではなく、先人が生きた証としての戦争を伝えていかなければならない。」と述べた。しかし、有村氏も細川氏も実際に戦争を体験しているわけではない。有村氏は、「追体験していくことが大事。」と語った。

鹿児島県の知覧には、特攻で旅立った人たちが最後の数時間を過ごす三角兵舎が残されている。そこを訪れた有村氏は、彼らが最後の瞬間に何を考えたのだろうかと思いを馳せたという。出撃の前日、最後の食事の給仕をするのは同じ10代の女学生たちだ。彼らの間には、未来を語らないという暗黙の約束があった。その話を知った有村氏は、「今の私たちは、明日夕食を食べられなくなるという状況にはない。そのことがどれだけ有難いことかわかっている国民は何割いるだろうか。」と感じたという。「未来を語れないことがどれだけ悔しいことか。戦争のむごさ、国家の置かれた状況を(子供たちに)伝えたいと思う。」と有村氏は述べた。

また、有村氏は22歳の熊本出身の兵士の遺書についても紹介した。その手紙の最後の行には、「お母さん」の文字が24回書かれている。有村氏はそれを見て、心からの「生きたい」という想いを感じたと言い、「そういう想いで生を全うしているか、そういう想いを背負って生きられているかなと思う。」と自らを振り返り、そのような話を娘ともしていると明かした。

細川氏は、「極限になった時に思い出してもらう一番大切な存在である母親としての生き方も反省して、頑張っていかなくてはいけないと感じる。」と述べた。

また、戦争経験者が「平和の状態とは、戦いがない状態だけでなく、子供たちの教室でいじめがないことが極めて大事。自分のこととして平和を作る人になってくれ。」と子供たちに語りかけたのを聞いた有村氏は、「これは伝えていかなければ行かない。どこかの向こうに戦争や平和があるのではなく、あなたが平和を作っていく。教室・職場で平和を作っていくという平和の使いになりたいと思った。」と語った。

細川氏も、「自分で行動しなければ平和は作られない。それは決して難しいことでなく、日々の生活の中で誰もができること。」と話し、戦争の体験談を親として学んで、子供たちに伝えていく考えを示した。

一方で、「それらを自分のものにできるかというと相当課題がある。」と有村氏は話し、「広島、長崎、サイパン等、そこに親子で一緒に行ったり、テレビのドキュメンタリー番組を一緒に見たりして、追体験をして、どう感じたか会話をすることから始まるのかなと思う。」との考えを示した。「平和に生きていることのありがたみをもう一度考えなければならない。」と細川氏が述べ、番組を締めくくった。

(8月13日放送のその1の続き。この記事は、ラジオ日本「細川珠生のモーニングトーク」2016年8月20日放送 の要約です)


「細川珠生のモーニングトーク」

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細川珠生(政治ジャーナリスト)/Japan In-depth 編集部(Aya)

最終更新:8/21(日) 11:00

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