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五輪史に残る名場面 陸上女子400m決勝の“ヘッドスライディング”に賛否

THE ANSWER 8/21(日) 14:28配信

執念の“ヘッドスライディング”で金メダルを獲得したミラー

 リオデジャネイロ五輪の陸上女子400メール決勝での“ヘッドスライディング”が話題となったシャウナ・ミラー(バハマ)。このゴールに賛否の声が沸き起こっている。

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 ミラーはアリソン・フェリックス(米国)とのゴール直前でのデッドヒートの末にゴールラインに向かって体を投げ出すようにして飛び込み、ゴールイン。金メダルを獲得した。タイムはミラーが49秒44、フェリックスが49秒51と僅差で、その勝敗を分けた執念の“ヘッドスライディング”は物議を醸す結果となった。

 レース後に特集を組んだのはアメリカのスポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」だ。記事では「結果はドラマチックだった。そして、ビジュアル的にも衝撃だった。すぐに様々なソーシャルメディアではすぐに論争を呼ぶべきものと烙印が押された」とレポート。周囲の反応も紹介している。

 SNS上で批判の声が上がったことに関し、反論しているのはトリニダード・トバゴの元短距離選手で4つの五輪メダルを獲得しているアト・ボルドン氏だ。

ルール上は問題ないが…

 同氏は記事の中で「人々が倫理に反しているとか、安っぽい行為という声を上げるのは本当にがっかりだ。(ゴール前のダイビングは)常に起こっている。アメリカ人はアリソンが負けているからムカついているように感じている。自分以上のアリソンのファンはいないんだ。だが、彼女は負けたんだ。受け入れなければいけない」と語っている。また、記事ではルール上も問題ないことをレポートしている。

 ただ、ボルドン氏は「ダイビングはいいアイデアとは言えない。勢いを消してしまうんだ。思うような結果を得られるものではないんだ」と、理にかなったものではないとも指摘。今回はミラーの身長が高かったため、うまくいったとの見方を示している。さらに、「ルール上は問題ないが、それに頼るのは利口とは言えない」と語っているのは1996年アトランタ五輪男子100メートル金メダリストのドノバン・ベイリー氏。五輪金メダリストのマイケル・ジョンソンの元コーチであるクライド・ハート氏も選手にダイブ禁止を明確にしているという。

 同氏は「(ゴールの際には)アスリートには地面に足を着いてなければいけないと指導している。姿勢を保ち、上半身でゴールラインを越すように指導している。傾けたければ前傾姿勢になればいい。でも、足は地面につけていなければいけない」と指摘している。

 ルール違反ではないが、陸上界の“セオリー”を破ったとの見方も出ているミラーのヘッドスライディング。この金メダルは五輪史に残るワンシーンとなったことは間違いない。

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer

最終更新:8/21(日) 16:32

THE ANSWER

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