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お米のプロに聞く!カレーが劇的においしくなるお米の選び方・炊き方

@DIME 8/21(日) 10:30配信

「カレー」といえば、インドカレーを中心に、世界的に広く知られている。一方で「カレーライス」といえば、日本人にとって我が家の食卓に欠かせない、温かみのある日本食といったイメージが根付いている。「ライス」は日本人のカレー文化にとって欠かせない存在なのだ。

そこで今回は、カレーの「ライス」に注目。最もカレーを美味しく食べるためのお米選びと炊き方のコツを、お米のことなら右に出るものはいない5ツ星お米マイスターの澁谷梨絵さんに聞いてみた。

■カレーに合うお米の条件とは?

普段、何気なくカレーを食べているとき、ご飯がベチャっとして美味しくなかった経験をしたことがある人は多いのではないだろうか。また、ご飯がダマになっているのも同様にいただけない。このように、カレーの美味しさを決めるのは、カレーのルーや具だけでなく、ご飯によるところも大きいものだ。

では、カレーに合うお米の条件とはどのようなものなのだろうか? お米のプロ・澁谷さんはこう語る。

「カレーは汁気があるため、しっかりとした硬さのあるお米が適しています。インドやタイなど、カレーを多く食べている国のインディカ米やタイ米を見ても、粘り気がなく、サラッとした特徴を持っています。これがカレーに適しているお米といえるのではないでしょうか。

ただ、日本のジャポニカ米は、アミロース含量が少なく、もちもちして粘り気のある食感の品種がほとんどです。よって、カレーに合うお米を選ぶ際には、できるだけアミロース含量が多い品種を選ぶと良いでしょう」

■カレーにおすすめのお米はこれ!

そこで澁谷さんに、現在市販されているポピュラーで手に入りやすいお米の品種の中から、カレーに合う品種を選んでもらった。

●はえぬき

「主に山形で作られており、特A取得も多い隠れた名品種です。噛むとキュキュッと音が鳴るくらい弾力のある歯ごたえに特長があるため、カレーのルーとも相性が良いですよ。味が淡泊なので、カレーの濃い味と合わせても、主張することなくカレーを引き立たせてくれます。歯ごたえがあるので、ご飯の存在感はしっかりあります。まさにカレーに合う最高の品種といえますね」

●あきたこまち

「やや小粒で、コシヒカリよりも粘り気が少なく、少しサッパリしているところが、カレーに合います。こちらもはえぬき同様、味が淡泊なのでカレーを引き立ててくれるでしょう」

●つや姫

「山形で作られた奇跡の極上品種といわれるつや姫は、旨味成分を多く含み、コクのあるお米そのものの美味しさが味わえる品種です。その独特の味が、カレーの美味しさを引き出してくれます。ただし、少しやわらかめに炊きあがるお米なので、水加減はお米と同量にし、浸水時間を30分と短めにするのがおすすめです」

●玄米・雑穀米

「玄米や雑穀米は、本来持つ歯ごたえがそのままカレーとの相性抜群。特にサラッとしたカレールーに合いますよ。玄米や雑穀米に抵抗がない方は、ぜひ試してみてください」

■カレーに合うお米の炊き方のコツ!

とはいえ、今、家にあるお米はコシヒカリ系でどちらかといえばもっちり、ふっくら系のお米という家庭のほうが多いのではないだろうか。今回紹介してもらったカレーに合う品種は次の機会に試してみるとして、今回は、コシヒカリのようなもっちり系のお米を、カレー用に美味しく炊くためのコツを澁谷さんに教えてもらった。

「カレーとの相性を良くするには、ただ水分を少なくして硬く炊けばいいわけではありません。大切なのは、“水分を吸収しにくい”ご飯にすることです」

●ポイント1 芯が残らないよう水加減は1:0.9。浸水時間は30分に。

「お米を美味しく炊くための水加減は、お米:水=1:1ですので、カレー炊きの場合には、水加減はやや減らして1:0.9などにしましょう。浸水時間は通常、夏は30分以上、冬は1~2時間が目安ですが、カレー炊きの場合は30分程度にとどめます。浸水時間を減らすと、その分、甘みと水っぽさが引き出される度合いを軽減できるからです」

●ポイント2 炊き上がった後は5分蒸らして一度かき混ぜ、ふたを開けたまま2~3分放置する。

「蒸らし時間は5分に短縮してみてください。その後、すぐにふたをあけて、しゃもじで十字にご飯を切り、底からひっくり返すように混ぜます。そして、炊飯器のふたを開けたまま、2~3分放置して蒸気を逃がしましょう。こうしてご飯を空気に触れさせると、表面に膜ができ、余分な水分を吸収しにくくさせることができます。食感にも弾力が出ますよ。」

●軽くお米を炒める

「もし、油なしでも焦げ付かないテフロン加工のフライパンをお持ちであれば、石焼ビビンバのイメージで、炊き上がったお米を、油を使わずに軽く炒めてみましょう。パラッとした食感になりますし、香ばしさも出て、カレーと絶妙に合いますよ」

カレーのご飯は奥が深い。ぜひこれらの米選びと米炊きのテクニックを活用して、ワンランク上のカレーライスを味わってみてはいかがだろうか?


取材・文/石原亜香利

@DIME編集部

最終更新:8/21(日) 10:30

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