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ネイマールが泣いた! ブラジルが決勝ドイツ戦で延長PKの死闘を制し、王国初の五輪金メダルを獲得

Football ZONE web 8/21(日) 8:18配信

ネイマール直接FK弾も追いつかれる

 リオデジャネイロ五輪男子サッカー決勝が聖地マラカナンスタジアムで行われ、ブラジルはドイツ相手に1-1で突入した延長PK戦で5-4勝利。5人目のPKを成功した瞬間、ブラジルのキャプテン、バルセロナFWネイマールは号泣。王国ブラジルが同国五輪サッカー史上初の金メダルを手にした。

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 開幕2戦を連続スコアレスドローでバッシングを浴びたものの、5試合を無失点で決勝まで勝ち上がってきたブラジルと、5試合で21ゴールという爆発的な得点力を発揮してきたドイツが頂上決戦で激突。プロ選手の出場が認められた1984年ロサンゼルス五輪以降ではともに初の金メダルを目指す戦いとなった。

 ブラジルはオーバーエイジ(23歳以上)枠で参戦したバルセロナFWネイマールに加え、来年1月のマンチェスター・シティ移籍が決まっているFWガブリエル・ジェズスと、今夏の移籍市場でビッグクラブ行きがうわさされるFWガブリエル・バルボーサの強力3トップに並べ、迫力のある攻撃を仕掛けていった。

 そして、試合を動かしたのはキャプテンマークを巻いた千両役者だった。ゴール中央からやや左サイド、約25メートルの位置でファウルを受けてフリーキックを得たネイマールは、自らキッカーとしてスポットに立った。右足インフロントで鋭いカーブの掛けられたシュートは、ドイツの壁を超えると一気にスライドしながら落ち、クロスバーをかすめてゴール内へ。ネイマールによる鮮やかすぎる一撃で、ブラジルは前半28分に先制ゴールを挙げた。

 一方、ドイツは前半だけで5本のシュートを放ったが、クロスバーに3度嫌われる不運でスコアは動かせず。ブラジルが1-0でリードしてハーフタイムを迎えた。

14年ブラジルW杯準決勝の1-7惨敗の屈辱晴らす

 後半に入り、ドイツもキャプテンがスコアを動かした。同14分、ドイツは右サイドを切り崩すと中央への折り返しをシャルケMFマキシミリアン・マイヤーが右足でゴール左隅に流し込み、1-1の同点ゴールを決めた。ブラジルにとってはこれは今大会の初失点となり、自国開催の金メダルを期待してお祭りモードだった聖地マラカナンには、一瞬の静寂が訪れた。

 同点に追いつかれたブラジルは、怒涛の攻撃をスタートさせた。イタリアの強豪ラツィオでプレーするMFフェリペ・アンデルソンを後半25分にバルボーサに代えて投入すると、セカンドボールにも強い圧力をかけて次々にこぼれ球を回収。ドイツに攻撃の糸口を与えないような連続攻撃を繰り出した。しかし、ドイツもゴール前ではマークを外さずに必死に耐えた。個人技で相手を外して放ったネイマールのシュートも、わずかにゴール枠を外れた。プライドをぶつけ合った激闘は90分で決着がつかず、1-1で延長戦に突入した。

 延長戦でも猛攻を仕掛けたブラジルだが、1点が遠い展開が続いた。延長後半の立ち上がりには、ネイマールのスルーパスからアンデルソンが抜け出しGKと1対1になったが、右足シュートはブロックされた。両チームともに17日間で6試合という過密日程で、ネイマールも足をつる極限状態での戦いは、延長戦でも決着がつかずにPK戦にもつれ込んだ。

 ドイツが先攻となったPK戦は4人目までが双方ともに全員成功させた。そして、ドイツ5人目のFWニルス・ペーターセンのキックは、ブラジルGKウェベルトンが完全にコースを読んでストップ。そしてブラジルは5人目に登場したネイマールがGKの逆を突いてゴール右に決めて決着をつけた。ゴールにPKが吸い込まれた瞬間、主将の重圧から解き放たれたネイマールは号泣した。2014年ブラジルワールドカップ準決勝で1-7と惨敗したドイツに雪辱を果たし、地元開催の祭典でブラジルはついに五輪でブラジルサッカー初の金メダルを手中に収めた。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

最終更新:8/21(日) 8:40

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