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「成功体験」は毒になる? 為末大が考える、限界の正体

ライフハッカー[日本版] 8/21(日) 22:10配信

“ 果たして「限界の正体」とは一体何なのか。
僕は、引退したあとも、人間の心について学びながら、限界について考え続けてきました。その結果、ひとつの仮説に至りました。
それが、
「限界とは、人間のつくり出した思い込みである」
「人は、自分でつくり出した思い込みの檻に、自ら入ってしまっている」
ということです ”(「はじめに」より)

『限界の正体 自分の見えない檻から抜け出す法』(為末大著、SBクリエイティブ)において、数々の実績を打ち立ててきた男子元陸上競技選手である著者はそう記しています。「もしかすると、限界とは、超えるものでも、挑むものでもないのではないか」とも。そして、もしも自分の思い込みや社会の常識がブレーキになっているのであれば、それを外しさえすれば「自己ベスト」を更新できるはずだとも考えているそうです。

“ 限界の正体を知ることで、見える世界が変わるはずです。
限界について考えると、今まで見えなかった、自分を縛るまわりの空気に気がつきます。人が生きていくときに、「空気」を無視することはできません。人間は、社会的な生き物だからです。
だからこそ、限界をつくる空気の正体を知ることは、自分の全力を発揮するうえで、もっとも必要なことのひとつだと僕は思うのです ”(「はじめに」より)

第2章「なぜ人は自ら限界の檻に入るのか」から、いくつかの要点を引き出してみましょう。

「自分にはできる」と信じていないのは自分だけ

著者は本書のなかで、「限界の檻」という表現をしばしば用いています。人には、自分から限界の檻に入り、可能性を閉ざしてしまうという側面があるというのです。言い換えれば、限界の檻から抜け出す力を持っているにもかかわらず、いつの間にか「自分にはできない」と思い込んで可能性を狭めてしまうということ。たしかに、大きな壁を前にしたときなどに「越えられない。無理だ」と思考停止状態に陥ってしまうことは、往々にしてあります。

しかし、思い込みを形成するのは、自分らしさや社会の常識。つまり、限界の多くは思い込みだということです。私たちは誰もが、多くの思い込みを抱えているもの。そして、その思い込みが自分の言動や行動範囲を制限してしまい、限界の檻をつくっているということ。

では、なぜ私たちはそうやって間違った思い込みに縛られ、自分の限界を決めつけてしまうのでしょうか? 著者は限界の正体を解き明かすなかで、思い込みとは次のカテゴリーに分けられるのではないかと考えたそうです。

【限界をつくり出す要因】
◎憧れ
◎成功体験
◎モチベーション
◎周囲のアドバイス
◎事前情報
◎わかったつもり
◎地位や名誉
◎嫉妬心
(74ページより)

自分の思い込みについては、自分ではなかなか気づきにくいもの。しかし「自分がどんな思い込みを抱えているのか」を見極めることは重要であるだけに、上記を基準として自分を見つめなおしてみるべきかもしれません。それがきっと、限界の檻から出るヒントになるはずだから。(72ページより)

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最終更新:8/21(日) 22:10

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