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結果を出した清武を指揮官は称賛! 失点に直結のミスについては擁護

SOCCER DIGEST Web 8/21(日) 12:14配信

ゴールで味方の信頼に、アシストでモンチSDの信頼に応えた。

 エスパニョールとのリーガ開幕戦を6-4で制したセビージャ。地元紙からは、チームとしてのかたちが見えない状態でのシーズン突入、と不安視されていたが、まずは白星発進を切ることができた。
 
 10人のフィールドプレーヤーのうち、守備専任は最終ラインに立ったパレハとメルカドの2人だけという超攻撃的布陣のなかに、今シーズンよりセビージャに加入した清武の姿もあった。というより、前2列の5選手は全て新加入選手だった。
 
 そんな新鮮なチームは、先のスーパーカップでは攻撃面で確固たるかたちを示せず、清武もスムーズなボール捌きや守備、そして運動量の多さで評価を得たものの、肝心の攻撃については、創造性に欠けるとの厳しい声も一部から挙がっていた。
 
 これについて清武は、開幕前に「ペナルティーエリアの前ではリスクを冒していいと思う。そこでボールが入ってくる回数がまだ少ない」とし、ゴールに近い位置でチャンスメイクに絡むプレーや仕掛けの回数を増やしたいと語っていた。
 
 果たせるかな、エスパニョール戦では、2列目の右サイドに陣取りながら、序盤から再三相手のペナルティーエリアに侵入。きわどいクロスを幾つも入れ、チャンスでは果敢にシュートも放っていった。
 
 右に張り付くのではなく、戦況を見て、また味方の位置取りを見て中央、左と的確に動いてチーム全体のバランスを取り、縦の動きも非常に多く、これまで同様に運動量の多さを見せた。
 
 そのなかで、過去2試合と明らかに違ったのは、清武に対して味方から送られるパスの数だ。スーパーカップでは、彼が良い動きを見せてもボールが渡らない場面が多く、組織の熟成度だけでなく、清武に対する信頼度の低さを感じさせられたものだった。
 
 しかし、今回はどの位置においても彼は、多くボールに触った。これが周囲からの信頼の証ならば、それにゴールで応えたことは非常に大きい。モンチSDが獲得時に評価した「キック能力」でビエットのゴールをアシストしたことも、またしかりである。
 
 リーガデビュー戦で1ゴール1アシストという記録に残る結果を出した清武に対し、サンパオリ監督は「素晴らしいプレーを90分間続け、今日の勝利に貢献してくれた」と称賛している。
 
 一方、現地メディアでは、『MARCA』は3段階評価の2と及第点以上の評価だったのに対し、『as』は1だった(いずれもウェブ版)。
 
バランス取りを心掛けていたとはいえ、他の攻撃選手に比べると、相手にとって危険となるプレーが少なかったのは事実である。また、ボールに触れる回数が多くなった分、積極的なプレーも見られた反面、パスが相手選手に引っ掛かる場面も多くなった。
 
 そして何より、自身のゴールから5分後に犯してしまったパスミス。失点に直結したプレーに対し、大勢が決した後ということもあってサンパオリ監督は「あのひとつのミスだけを問題にすることはない」と清武を擁護したが、大きな反省点となったのは間違いない。
 
 バルセロナ、レアル・マドリー、アトレティコ・マドリーの3強に割って入り、タイトル争いに参入するには、「MSN」や「BBC」を持たないセビージャは、徹底した全員守備・全員攻撃を軸に安定した強さを誇るA・マドリー並みのチーム力を備える必要がある。
 
 そんな状況で、清武はプレーの精度を高めるとともに、プレーの幅を広げなければならない。6得点の攻撃力を維持(さらに向上)しながら、4失点を半減させるために、なすべきことは何か――。
 
 新天地でのリーグデビュー戦で結果を残し、今後に向けて大いなる可能性を示した清武だが、ゴールははるか先にある。

最終更新:8/21(日) 12:21

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