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船上の広大なVIPルームのベッドで、恋人と忘れられない一日を過ごす

東京カレンダー 8/21(日) 5:20配信

今月紹介するメガヨットは、2008年に進水した「プレデター」号だ。2008年ということは、私がこの連載を始めるもっと前に進水したということになる。このヨットは他のどのヨットとも比べ物にならないくらい格別に好きなヨットで、毎回このヨットを目撃するたびに私は子供のようにはしゃいでいた。

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「プレデター(Predator)」の意味は「捕食者」。シャチやワシ、トラなどが動物界トップレベルの「プレデター」、究極のパワーを持つクールでエキサイティングな野獣だ。このヨットを見事に表わしている。

昨年の夏、フランスはアンティーブに寄港中のこのヨットを訪れる機会を得た。スリークでアグレッシブな外観、特徴的な「アックス・バウ(Axe Bow)」デザイン、そして4基のエンジンによって73mの巨体が凄まじいスピードで走る姿には誰もが魅了される。

プレデター号の歴史は、オーナーと後にこのヨットのビルダーとなるフェドシップとの最初の話し合いから始まる。フェドシップに与えられたチャレンジはなかなか難しいものだった。オーナーの希望は、70m以上の大きさで25ノット以上のクルージングスピードを出すヨット。しかも、更にこのオーナーは、この大きさのヨットでこのスピードを出すのに通常用いられる「ジェットドライブやガスタービン」は嫌だという。

オーナーの希望を満たすには、船体設計を徹底的に見直す必要があった。そこでフェドシップがこの「アックス・バウ」デザイン構想を提示したところオーナーは即座に気に入り、プレデター号建造プロジェクトが開始となったのだ!

もちろん、スピードを出すもう一つの可能性のある考えは重量だ。そのためにはインテリアデザインと素材を非常に軽いものにしなくてはならない。一つの部分を数グラムずつカットしていけば、最終的にはかなりの重量をセーブできる。しかし、船内を歩いてみても微塵もそれを感じさせない。それもまた素晴らしい。

大型ヨット操船歴35年以上のキャプテンが案内してくれた。素晴らしいことにこの73mのヨットには、広々としたマスターステートルーム1室とこれまた広大なVIPルームが2室あるのみ。たった6名のゲストだけが泊まれるように設計されているのだ!

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最終更新:8/21(日) 5:20

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