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人形町ライフ:行き先の見えない人生を2人で歩む、“上質な” 東京暮らし

東京カレンダー 8/21(日) 5:20配信

東カレ読者には、港区、渋谷区、新宿区、目黒区、世田谷区あたりに住まう人々が多い。

しかし、東京の東エリアの引っ越し先として、東カレ読者層に唯一脚光を浴びる街がある。

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その街の名は『人形町』。

人形町の魅力にとりつかれ、人形町を愛してやまない人々の、人形町生活に迫る。

これまでに、典型的な港区女子から、引っ越しを機に生活を一変させた由紀子(31歳:外資系コンサル会社勤務)、24時間仕事の事しか頭にない仕事中毒人間な健司(37歳:ECベンチャー企業社長)を紹介してきた。

今回は、今年の3月から同棲生活をはじめた、長野生まれのSIベンダー勤務の康介(30)と、神戸生まれのアパレル販売員友里(29)の生態を紐解いてみよう。

引越し前の家賃が11万円と14万円。同棲すれば、自分の実力以上に広がる住居の可能性

「色んな街を2人で見て回ったんですけど、どこもピンと来なくて。でも、この街を見たとき、『ここならいいな』ってすぐ思えたんです。なんか、バランスいい感じだなって。」

屈託のない笑顔で喋るのは、代官山でアパレル販売員を務める友里(29)。小柄で、ジーンズの似合う可愛らしい姿は、まだ大学生と言っても通じそうである。

「僕は、友里が気に入ったんならって」

彼女の隣にいるのは、田町のSIベンダーでマネージャを務める康介(30)。いかにも真面目で繊細そうな顔つきのとおり、穏やかな口調で語る。

彼らが日曜日の昼食をとっているのは、人形町にある有名ハンバーガー店『ブラザーズ』。高級ハンバーガーの火付け役として名高い。

二人は付き合って早2年。康介の会社の女性の同僚が友里のブティックのお客さんで、飲み会を通じて知り合い、1年の交際を経て、同棲に至る。

はじめの1年は、お互い別々のところに暮らしていたが、やがて友里が康介の中目黒のアパートに居座る形になった。康介はIT系の仕事で帰りが遅く、納期が近づくと週末もほとんど出勤のため、自然とそうなったと友里は言う。

しかし、暫くすると、荷物をとりに帰る程度の友里の祐天寺の11万円のマンションの家賃がもったいないという話になった。

その時康介が暮らしていたマンションは14万円。

個々の家賃のレベルであれば、都心部では大した部屋には住めないが、二人あわせて25万円近く払うのであれば、可能性は俄然広がる。

「光熱費だって折半になりますし、むしろ今より生活が楽になるよね、って。」と友里は語る。


そのタイミングで結婚は考えなかったのだろうか?

「うーん。お互いまだ30歳ですし」

そうして二人で物件探しをはじめ、ここ人形町に移り住んだのが2016年の2月。この時期に担当するシステムの納期を迎えていた康介はほとんど関与せず、部屋探しは友里が動き回って見つけたのだった。

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最終更新:8/21(日) 5:20

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