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CAMPFIREが「ソーシャルグッド専門CF」をリリース

オルタナ 8/22(月) 17:53配信

ネットで資金を調達するクラウドファンディング(以下CF)が日本に上陸し、5年が経過した。ソーシャルグッドなプロジェクトを中心に話題を集め、2015年度の国内市場規模は363億3400万円(前年度比68.1%増、矢野経済研究所調べ)に及んだ。右肩上がりで成長を続けるが、CF大手のキャンプファイヤー(東京・渋谷)代表の家入一真氏は、「このままでは、プロジェクトオーナーが疲弊してしまう」と警鐘を鳴らす。その理由は何か。CFの「落とし穴」と、同社が発表したソーシャルグッドに特化したCF「グッドモーニング」について聞いた。(聞き手・オルタナS副編集長=池田 真隆)

――東藤さんは、「クラウドファンディングのプロジェクトオーナーが疲弊している」と危惧しています。どういったことからそう思うのでしょうか。

東藤:これは知人の事例なのですが、ソーシャルグッドジャンルのCFで300万円のプロジェクトをサクセスした人がいます。がんばってお金を集めたのですが、プラットフォームに載ったのに、このプロジェクトがきっかけで出会えた人の割合は、全ての支援者のうち2%ほどだったそうです。既存の人間関係だけで完結している。厚い手数料をいただいている、プラットフォームとしての役割を本当に果たせているのでしょうか。

また、本来は起案するプロジェクトに対して、社会課題へ共に参加してほしい人を想定し、そのためのリターンを考えます。ですが、支援総額を大きくするために、少額のリターンには力を入れない/最初から設定しない、というサポートが多く見られます。

ソーシャルグッドのプロジェクトでは、多くの人がその取り組みに参加できるように、少額の支援を設定したい団体も多いはず。クラウドファンディングで成し遂げたかった本来の目的からズレてしまうケースがあります。そもそもソーシャルセクターにおいて、CFはお金だけでなく、社会課題や、その解決に向き合う組織との出会いの場ではないでしょうか。

家入:CFを2011年からやってきて、課題が見えてきました。結局は一発花火になりがちで、その瞬間の熱量は集まるのですが、それで終わってしまう。ぼくらはファンクラブという新機能をつくって、継続的に応援していけるようにしました。

CF事業者は、一説によると200ほどあり、競争が激化しています。なかには、NPOへ過剰な電話営業している会社もあって、それは本当に正しいことなのかなと思っています。電話して、課題はないですか?それじゃやりませんか?と。焼き畑農業のように営業していくことはやりたくないですね。

そうして、無理に立ち上げた結果、サクセスしなかったら、「もう二度とクラウドファンディングはやりたくない」となってしまう。それって誰のためにもなっていないと思うんですよね。

事業者として、ぼくらができることを今一度考えていくべきで、NPOがどうしたらハッピーになれるのか、そして、支援者にも、どうインパクトを与えることができるのかを考えていくべきだと思っています。

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最終更新:8/22(月) 17:53

オルタナ

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