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東京結婚式明細:真夏の神前式。ゲストを襲った、まさかのトラブルとは...?!

東京カレンダー 8/22(月) 5:20配信

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今回は、珍しい神社での神前式に招かれた。しかし、そこには過酷な試練が待っていた...?

前回:ケチると後が恐ろしい。遠方ゲストに必須の「お車代」事情

炎天下の神社で行われた神前式。ゲストは...?

「暑い......。ねぇ、やっぱりコレ、来なくても良かったんじゃない?私、もう帰りたいわ。」

暑すぎて顔が溶ける、と愚痴る朋子の言う通り、確かに私たちは炎天下のもと、汗ダクでひどく疲労していた。

今日は友人の美雪の結婚式で、都内中心部にある某神社に来ている。彼女は少々レアな神前式を選んだのだ。普通、神前式と言えば親族のみで済ますことが多く、友人などのゲストは披露宴から呼ばれることがほとんどだと思う。

しかし彼女の招待状には、ホテルでの披露宴の詳細と共に神前式の案内も別紙で同封されていたため、私たちはよく分からぬまま神社に訪れたのだった。

だが、時間通りに神社に到着すると、特にゲスト用の場所などは確保されていなかった。

「神前式にお越しの方は、できるだけ前方でご覧ください。」

神社の入り口付近にはウェディング担当者らしき女性が一人立っており、神社内の神殿の近くで待機しておくようにと案内された。

私たちは神殿の中に参列したり、どこかしらに場所を確保されて神前式を見物できるわけではなく、ただ外から立ち見をするということだったのだ。

もちろん、神社は貸切ではない。私たちは休日に神社を訪れた一般参拝者に紛れ、ドレスアップした格好で日陰を求めたが、神社は同じように美雪の神前式の案内をされたであろうゲストたちで溢れていた。

日陰はイス取りゲーム状態になっており、私たちは仕方なく神殿近くで炎天下に晒されていた。

一般参拝客に紛れて、外からの立ち見の神前式

ほどなくして、白無垢姿の美雪と、袴姿の新郎が現れた。真夏に野外での着物はかなり暑そうに見えたが、真っ白な角隠しに覆われた美雪の白無垢はとても綺麗だった。

ウェディングドレスでチャペルでの結婚式が主流である現代、この様な古風な演出は珍しく魅力的だ。猛暑と戦いながらも、美雪の晴れ姿が見れて良かったとは思ったが、しかし神殿の中に入ってしまうと、外にいる私たちゲストからは、ほとんど何も見えない。

「これ、終わるまでここで見てなきゃいけないの?私、汗が限界よ。自販機もないし、喉が渇いて死にそう。お願いだから先にホテルに行ってようよ。」

「そんなこと言ったって...今帰ったら失礼になるんじゃないかしら。神前式が終わったら、もしかしたら写真撮影なんかもあるかも知れないし。大人なんだから、もう少し我慢しなさいよ。」

朋子は一刻も早く神社を後にしたいようであったが、他のゲストたちも、背伸びをしたりしながら神殿の中の式を覗き見ている。

一般の参拝客も多い中で、私たちは少々邪魔な存在に思えなくもないが、他のゲストの手前、私たちだけそこから立ち去ると言うのも中々気まずい。私は朋子をなだめ、一応最後までいようと説得した。

勿論、私だって暑くて辛かった。下手すれば、岩盤浴と同じくらいの大量の汗をかいていて、とっておきのクロエのドレスは皮膚にベッタリと貼りついている。セットした髪も汗で蒸れているし、化粧がどうなっているか、鏡を見るのも恐ろしいくらいだ。

私たちの隣では、外国人観光客たちが、物珍しそうに腕を伸ばし写真を撮っている。

玉串拝礼も巫女の舞もどうでもいいから、早く終わって欲しかった。

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最終更新:8/22(月) 5:20

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