ここから本文です

【よくわかる講座:マネジメント・管理職研修】管理職に求められる「役割」と「育成の方向」

日本の人事部 8/23(火) 7:30配信

1)管理職に求められる「役割」とは何か

● 目の前の課題を解決することに精一杯で、本来求められる役割に手が回らない状況に

管理職に期待される役割が変化する中、経団連では2012年に「ミドルマネジャーをめぐる現状課題と求められる対応」をまとめており、「ミドルマネジャーに求められる基本的な役割」として、以下の四つの事項を示している。具体的な中身を見ると、求められている役割が高度化かつ複雑化していることがよく分かる。自社のミドルマネジャーの働きぶりには総合的に満足しているものの、多くの企業が「部下のキャリア・将来を見据えた指導・育成」「経営環境の変化を踏まえた新しい事業や仕事の企画立案」について、十分な役割を果たせていないと考えているようだ。


<1:ミドルマネジャーに求められる基本的な役割>
■情報関係
 ・社内外の情報収集および周辺状況の分析
 ・必要な情報の経営トップへの伝達
 ・経営トップのメッセージを咀嚼し、現場に浸透
 ・自らのチームが目指すべき方向性の明示
 ・海外も含めたグループ企業や関係部署との折衝、および情報共有
 ・社内外(他部署や取引先、顧客など)からの要請や問い合わせへの対応


■業務遂行関係
 ・日常業務の処理や課題解決
  ~課題解決に向けたPDCAを回す
  ~自らもプレーヤーとなり、仕事の成果を上げる
 ・新規事業やプロジェクトの推進、イノベーションの創出
  ~経営環境の変化を的確に捉えた状況判断
  ~新しいビジネスモデルや商品・サービスの企画立案
 ・経営のグローバル化への対応
  ~海外におけるマーケティング、現地消費者にとって魅力ある製品・サービスの提供、海外のパートナー企業との綿密な連携 など

■対人関係
 ・部下一人ひとりに性格や長所・短所を踏まえた指導・育成
 ・仕事に対する動機づけ
 ・部下が協働し合うような職場づくり
 ・人間関係上のトラブルの早期発見と早期解決
 ・社外の関係者との連携強化や人脈づくり

■コンプライアンス関係
 ・個人情報の適切な管理
 ・内部統制や機密情報の漏えい対策
 ・適切な労働時間管理
 ・労働関連法規の遵守
 ・業務に関わる法律や実務上の留意点の理解促進、および法制度改正などを見据えた事前準備


多くの企業が、期待通りに管理職が活躍できていないと感じているのはなぜか。同報告書では、ミドルマネジャーが求められる役割を十分に果たせていない「構造的要因」として、以下の五点を挙げている。


<2:ミドルマネジャーが役割を果たしづらい五つの「構造的要因」>
経営環境の変化:ビジネスの複雑化・高度化
組織構造の変化:組織のフラット化などによる影響
雇用形態や働き方に対する意識の多様化
短期的な業績・結果志向の強まり:失敗を許容しない雰囲気
コンプライアンスなどに関する管理実務増大


つまり、組織のフラット化や短期的な業績・結果志向の高まり、厳密な労働時間管理の影響などにより、自らもプレーヤーとして業績を上げなければならなくなっているからだ。そのため、目の前の課題を解決することに精一杯になり、部下指導・育成や業務のマネジメントにまで十分に手が回らない状況にあることが、求められる役割を果たせないことの原因なのだ。こうした悪循環を何とか打開しようと、管理職研修に力を入れるようになってきているのが、近年の傾向である。

1/2ページ

最終更新:8/23(火) 7:30

日本の人事部

記事提供社からのご案内(外部サイト)

日本の人事部

株式会社アイ・キュー

毎週更新

無料

日本最大のHRネットワーク。企業研修、採用
、評価、労務などのナレッジコミュニティと
して、イベントや雑誌などと連動しながら
「人・組織」に関する課題解決をサポート。

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。