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社内にはびこる「会話泥棒」のつき合い方と撃退方法 --- 尾藤 克之

アゴラ 8/23(火) 12:12配信

どの職場にも必ず存在する、「うんちくが多い人」。このような人は例外なく嫌われている。私は「うんちくが多い人」のことを別名、「会話泥棒」と称している。「会話泥棒」はなぜ人を不快にするのか。

■これが会話泥棒の実態だ

皆さまは、次のような経験をしたことはないだろうか?

自分:「昨日、話題の○×に行って来たよ!!」
相手:「ふ~ん、僕も先日行って来てね。そして、○○や△△があってね」
自分:「えっ、そうなんだ」
相手:「なんだよ~そんなの知らないの。○○や△△はみんな知っていることだよ」
自分:「へえ~」
相手:「そんなの常識、当たり前だよ。はぁ~、知らないんだ。。残念なヤツだなあ。○○や△△は、うんちゃらかんちゃらで~ほにゃららで」
自分:「・・・」

これが、いわゆる「会話泥棒」である。どんな内容でも、強引に自分の話のように奪い持ち去り、不快にさせるテクニックは、まさに「お見事」としか言いようが無い。彼らの深層心理に迫り対処策を探ってみたいと思う。

今回は、「職場コミュニケーションの専門家」として活動する、中村敦彦(以下、中村)に話を聞いた。著者としてのペンネーム、研修業界では「アンディ中村」で名前が通っている。大きい蝶ネクタイが特徴だ。

中村は、東京日本橋にある商社(一部上場)に勤める現役のサラリーマンでありながら、「職場コミュニケーション」をテーマに、副業セミナー講師として活動している。

■「イタリアン」なオレの話を聞け

中村は知人とイタリアンを食べにいった際に、次のような会話をしたことがあるそうだ。「イタリアでは、『ナポリタン』などというメニューは存在しない。あれは日本人が考案したものでね~」と語りだしたので「へえ~、知らなかった」と反応した。

すると相手は「イタリアではスプーンは使わない」とか「ケチャップで味付けした甘いパスタはイタリアでは考えられない」とか「イタリアではタバスコなんか使う習慣がない」とか、会話のほとんどが「うんちく話」で占有されてしまった。

「うんちく話」も最初だけなら受け入れられるが、終わりが見えないエンドレスな話になるとヘキヘキするものだ。その場の雰囲気を壊すことなく、話題を変えて、相手を黙らせる良い方法はないのだろうか。

「このタイプの人の生態は、注目されたいだけ。褒めると調子に乗って、余計にエスカレートするので注意が必要です。そのために、言ってはいけないキーワードが3つあることを覚えてください。」(中村)

1.同調する・・「詳しいですね」「そうなんだ!」という対応。
=最も、言ってはいけないキーワードです。彼らは更にエスカレートするでしょう。

2.会話泥棒返し・・「あ、知ってる知ってる」「昨日、テレビで見たよ」という対応。
=疎外感を与えて、逆に怒らせてしまいます。

3.ガン無視・・「無視をして会話をしない」という対応。
=無視をすると「あれ? 聞こえなかった?」と何度もリアクションを求めてきます。

「挨拶程度に、相づちをうったつもりが、実は彼らの起爆剤になることがあります。では具体的な対処方法をお伝えしたいと思います。」(同)

■結局はあなた次第である

この類の人の多くは、自らを話題豊富な人物としてポジティブに自己評価していることが多い。しかし、相手の話を聞くことの意味を理解していないので対応が難しい。

「まずは、軽く受け流すことにつとめてください。『へえ~、ふ~ん』と相づちを打つだけです。興味がなさそうな雰囲気を強調すればGOODです。明らかに興味がないことを、さりげなく伝えてください」(中村)

それでも、基本は相手の気持ちが分からない人が多いので、さりげなく伝えただけでは気がつかないことも多いだろう。

「実は究極の荒技が存在します。コップの水をこぼすなどしてその場をリセットすることです(片付けを考慮したこぼし方が相応しい)。また、仕事の電話が掛かってきたふりをしながら席を立ったり、トイレに中座することも有効です。戻ってきて何事もなかったかのように振舞えば一件落着です。」(同)

私たちは、「他人の話を聞く」という訓練を受けてきているわけではない。もし、あなたが人の話を聞くことの大切さを理解しているなら、それは人の話を聞くことの意味を何らかの機会に学んでいたということになる。

学ぶ機会が無かった場合、周囲の態度などから自発的に気づいてもらいたいものだが、元々の認識が欠如しているので簡単なことではない。それでも、諭すのかは、あなたと相手との関係性次第ということになるのかも知れない。

尾藤克之
コラムニスト

尾藤 克之

最終更新:8/23(火) 12:12

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