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アマゾンのジェフ・ベゾスCEOに学ぶ!豪快なお金の捨てかた、教えます

GQ JAPAN 2016/8/23(火) 16:21配信

出版不況のなかでも、お金の増やしかたを説く本は大人気。それでも、お金を捨てる気で使ってみれば拓ける道があるかもしれない。捨てる神あれば拾う神あり、というではありませんか。ふたりの神が同じ神でも、おかしくはないでしょう?

【世界の大富豪に学ぶ“お金の捨て方”】

中流以下の人間はお金のために働く。金持ちは自分のためにお金を働かせる──。

こう書いたのは、自己啓発的内容をたぶんに含んだ投資指南の書『金持ち父さん、貧乏父さん』で知られるロバート・キヨサキだ。

貧乏なお父さんは、いつまでたってもお金を貯金に回すが、金持ち父さんは貯めたお金がさらにお金を生むように投資に回して賢く稼ぐ、という趣旨である。

ビジネスであっても、遊びであっても、お金を捨てるつもりで使う人などいないだろう。それでも、周りから見れば「?」と思うような使い方をする人もいる。それが悲劇となったり、喜劇となったり、時には英雄譚になったりするのだからおもしろい。

1万年先を考える

現代を生きる大富豪のお金の使い方を考える時に格好の人物がいる。世界最大のECサイトを運営するアマゾンのCEO(最高経営責任者)、ジェフ・ベゾスだ。ベゾスはあらゆる物事を”長期的視野”で考える人物として知られており、その志向はベゾスが私費を投じるセカンド・プロジェクトにも現れている。

たとえば、1万年の時を刻む時計の製作プロジェクト、通称「1万年時計」のために4200万ドル(約45億円)を寄付した。このサイズも稼働期間も大型の時計は、ベゾスが保有するテキサス州の土地の奥深くで建設中とされる。「メメント・モリ(必ず死が訪れることを忘れるな)」ではないが、100年や1000年ではなく1万年先を忘れるな、とこの時計によって言いたいのだろうか。そういえば彼はかつて『GQ JAPAN』とのインタビューで、「私は未来とは戦わない。勝ち目がないから」と述べていた。

未開の深海をゆく

さらにベゾスは、人類を初めて月に送り込んだアポロ11号のロケットエンジン「サターンV型F-1ロケット」を43年ぶりに海中から引き揚げた。大西洋の海底、約4300メートルの深さに沈んでいだロケットの探査、回収には、のべ数千人のエンジニアがかかわったとされる。巨額のプロジェクトだったわけだ。

ベゾスはこうしたプロジェクトを個人で設立した投資会社「ベゾス・エクスペディションズ(ベゾス探検隊)」を通じて実施している。この会社の公式サイトにはさまざまなプロジェクトの名前が並んでおり、取り組みの進捗はプロジェクトごとに設けられたブログを通じて発表されているのだが、ほとんどのアナウンスの末尾に「ジェフ・ベゾス」という署名があることに驚く。いまや米高級紙『ワシントン・ポスト』のオーナーとして知られるベゾスだが、大のメディア嫌いであり、インタビューなどを通じて世間に考えを伝えることに消極的な人物である。だからよけいに、世界中の記者が、このサイトを注視しているのだ。

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最終更新:2016/8/23(火) 16:21

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